園便り

子育てで大事なことpart4

2011年08月19日

学校時代でこんなことはありませんでしたか?同じクラスでとびっきり優秀な人がいるかと思うと、もう箸にも棒にもかからないような人がいる。しかも、優秀な人はたいした努力もしてなさそうなのにいつも成績はトップで、ダメな人はいくらガリ勉しても結果は変わらない、といった経験です。
昔から「氏より育ち」とか、「血は水より濃し」とか言われ、人間が遺伝や血統によって決まるのか、それとも生まれた後の環境で決まるのかということがよく論じられてきました。今まで説得力のある学説や権威ある研究もないまま、結論が曖昧にされてきました。しかし、最近になって大脳生理学や遺伝学の研究が進み、これまでの遺伝的な要素が強いとされてきた人間の能力や性格が、実は0~3歳ぐらいまでの幼児期に大きく形成されることが明らかになってきました。つまり、人間は生まれたときはみな同じで、生まれつきの天才や劣等生はこの世に存在しないのです。生まれてからの環境しだいで、天才を育むこともできれば、劣等生にしてしまうことも可能だということです。諺にある「三つ子の魂百まで」と言われるように人間の脳は3歳までに60%、6歳までに80%までと就学前までにほぼ出来上がってしまいます。このことから言えることは、同じことをするのであれば成長が著しい幼児期にすると、子どもの頭脳はそれに応じて優れた神経回路を作り、脳細胞の質を高め、わずかな働きかけで、どんどん高まっていくといえるのだと思います。このことがまさに冒頭の学校時代の優秀な子とダメな子の違いを説き明かす回答となるのかもしれません。つまり、生活基礎習慣の取得はもちろんのこと、社会ルール等のしつけや基礎的な学習もこの2~3歳の幼児期が最適期です。逆に、ただ遊ばせて育てるのは成長にとってけっしてプラスとは言いがたいのかもしれません。


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