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園便り

~Policeman &  Rescuer~

2020年11月10日 いつかいち(本園)からの園便り

先月は首(こうべ)を垂れる稲穂が辺り一面を黄金色に染める田園風景が広がっていましたが、今は稲刈も終わり閑散とし、来る冬に備えている感じとなっています。先日、山間の道を抜けるように車を走らせていると道路脇は秋桜の花々からセイタカアワダチソウの黄色が目につくようになっていました。山々も本来の緑色が所々、赤や黄など彩りが施されつつあり、山肌の化粧もそろそろといったところです。まさに”山装う”時季です。さらに季節は秋から冬へと一層進み、寒さも本格化しそうですので体調管理や感染症対策を万全にして元気に冬を迎えられるようにしていきましょう!!
 
~交通安全教室~
とある日の朝、みんなの憧れヒーローの警察車両、パトカーが何の前触れもなく現れました。当然のことながら「見て、見てぇ~、パトカー停まったよ!」と大興奮の反応・・・おまわりさんと警察関係者の方3名に来ていただき、みんなの交通安全教室を開催していただきました。

 
まずは、園内に設置された模擬信号機の赤や青の表示灯を見て、横断歩道の横断の仕方を勉強しました。おまわりさんから「横断歩道を渡る時、(どんな事に気を付けて)どうやって渡るのかな?」の質問にみんなは首を左右に振りながらの思案顔で考えていました。そして、ある子が「手を挙げて渡る~」や「車が来てないか確認するぅ~」や「手を挙げて渡る」と、日頃の(外遊びにお出掛けする際に)実践していることが口をついて出てきました。そう、道路を渡る時は右左右と車両の有無を確認し、手を挙げることを実践してきているから対応できたので、流石の以上児さんたちでした。
 

そんな交通ルールと今回の目玉の模擬信号機を合わせた形で、みんなで横断歩道の渡る練習をしていきました。まずは、信号機が青になっているか、左右から車両が来ていないか、それを確認したら手をしっかりと挙げて横断していきます。みんなは二人一組となって、仲良く横断の練習をしていきました。みんなが和気藹々とした中での練習となったため、緊張感は見られませんが、交通ルールの理解と実践が目的なので良しとしましょう。

 

みんなは、こうして楽しい横断歩道の練習は無事、終了したこともあり、のほほんとした雰囲気で次は何があるのかなぁ~と談笑している時でした。園の玄関にサングラス姿の見かけない、いかにも怪しそうな風貌の方が園内に入ってきました。 開口一番、「ここに◯◯って子がおるじゃろ。迎えに来たけぇ~」、「早く連れてきてぇ~」と最初こそよそ行きの控え目の声でしたが、こちらの用心深い対応に次第に声を荒げていき「あそこにおるじゃないかぁ~」に「はよぉ~、連れてきんさいやぁ~」とエスタレートした形で園内に入り込もうとする勢いとなってきました。そこで、対応した保育スタッフは咄嗟に机をバリケード代わりにし、身を挺して入室を拒みます。そして、こどもたちは園内奥に即座に移動させ、身の安全を図りました。この見知らぬ招かざる珍客役を演じたのは、お分かりのように警察の方なのですが、あまりの迫真の演技にこどもたちの中には泣き出す場面もあり、これも不審者対策の一環としては効果大だったのですが・・・
※・・・園では見知らぬ方が勝手に入室するようなことは決してありません。今回は特別な設定ということでご理解下さい。

 
また、身近な話として「知らない人について行かない」ということも併せてお話してもらいました。ところで、みんなにとって、この”知らない人”って、誰のこと?が話題になりました。例えば、「公園でよく会うおじさんがお菓子買ってあげるから一緒にお買い物行こうよ?」って誘われたらどうするという質問に・・・みんなは”ついていく”に傾きかけたのですが、このような場合は決してついていかない、ということを再確認したのもいい不審者対策としてみんなに浸透するといいなぁ~と思いました。今回は、楽しいことと怖いことが”ないまぜ”の交通安全教室でしたが、みんなへの最後のご褒美は憧れの白黒ピカピカのパトカーをバックに記念撮影をさせていただきました。これを機に警察の方々共々、園でこどもたちが安全無事に過ごしていけるように、よく見守っていきたいと思います。佐伯警察署の方々にはお忙しい中、このような貴重な時間を割いていただきまして改めてお礼申し上げます。

 
~救命救急訓練~
こちらは所変わって、佐伯消防署救急救命士の方によるこどもたちの緊急時への対応の仕方を学ぶ機会を設けていただきました。(何かの理由で)こどもの意識がない場合、救急車が駆けつけるまでの時間の救急救命の対応が存命率に大きく影響するので大事であり、年1回実施しています。その場合の気道確保にはじまり、人工呼吸や心臓マッサージの仕方を教えていただきました。それ以外に、日常の保育園生活で起こりやすいこととして、こどもたちの”誤飲や窒息”についても学ぶ機会がありました。これは食事の際、、乳幼児は気道の幅が狭く1口量の加減も難しかったり、また不十分な咀嚼のまま呑み込むことも大きな原因として考えられるとか。その際の応急措置の仕方を学べたのは有意義で、今後に生かしていかなければということを改めて意を強くしました。佐伯消防署の方にも改めてお礼申し上げます。


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