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園便り

「椅子取り」ってなかなかですねぇ~、の巻

2018年11月14日 ふるいちからの園便り

冬の空気が立ち込み、色づく木々の葉と映える青い空。身体が感じる空気にも冷たさが感じられるようになり、落ち葉の舞う季節となりました。遅れ気味の初冠雪もようやく観測され、冬支度が進む今日この頃。そんな中、こどもたちはまだ身体的機能が十分とは言えないことから鼻水や咳、はたまた発熱といった体調不良に陥りやすくなりますので引き続き、よくケアに当たっていきたいと思います。
  
今回は”異年齢de椅子取りゲーム”をした模様をお伝えしたいと思います。”椅子取りゲーム”といっても未満児の子には「?」。まずは、以上児がみんなの前で「椅子取りゲームとは何ぞや」の模範を示してくれることになりました。以上児はそのゲームの内容や要領も心得ていることから、面白可笑しくゲームを楽しんでいました。未満児は「何が起こるのか」と興味津々のまなざしでじっ~と観察を続け、次第にゲーム内容が理解できると早速、「ボク(私)も、やりた~い」と目を輝かせていました。ということで、(初体験ではありますが)リズミカルで楽しい、でも椅子を取るか取られるかのスリリングさも併せもつゲームに早くも魅了されたようで、いざ”椅子取りゲーム”スタートです!!
  
1歳&2歳の面々は、はやる気持ち抑えきれない感じで椅子を取り囲むように集まり、ゲーム開始を告げるピアノの音色を今か今かと待ち受けていました。そして、ピアノの音に合わせ、お互いに顔を見合わせ、ルンルン気分で歩き、その時を待っていました。そして、椅子取り開始の合図であるピアノ音が消えると同時に、身近の椅子に座ります、とルール通りにする子もいれば…自分の座る椅子をご親切に「ここにあるよ」と譲ってあげたり、更には自ら確保した椅子を(座れないで困り顔の子に)「どうぞ」とばかりに譲ってあげる子も出たりと「こどもの世界」の心使いに感心させられることになりました。
 
本来の”椅子取り”を楽しむ月齢児の間では、ゲームが佳境を迎える頃にはお互いにどちらが先に椅子を制するか、牽制のまなざしを送ったり、ピアノの音に敏感に反応し、すかさず椅子を取る、といった手に汗握る熱戦が繰り広げられることになっていました。中には、負けず嫌いの子などはすでに椅子に座っている子の横からおしり攻撃で椅子奪取をしようとする強者も出現するなど、かなりの盛り上がりを見せ、盛況となりました!!
  
異年齢で何度か繰り返していく内に、未満児の子が勝利者の栄冠を得るまでになりました。その子は当然のことながら、月齢差を乗り越えた接戦でのチャンピオンになった訳ですから、満面笑みで勝利の喜びに酔いしれるかのように「どうだぁ~」と胸を張っていたのが何とも印象的でした。このように異年齢で時には和気藹々に、時には多少の競争原理の働く雰囲気で何かをする、ということはこどもたちなりに色んなことを学ぶ機会にもなると思いますので今後も機会を設けていければと思っています。


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