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園便り

いよいよお別れの時・・・

2020年03月25日 いつかいち(分園)からの園便り

この季節は、童謡の”お花が笑った”の歌詞がよく似合い、街並みの草木や花々が実際、春の到来を喜んでいるようです。まさに英語の”Spring is just around the corner!”とはよく言ったもので、春は間近。春は冬の寒さから解放され、気分は自然とウキウキ・・・その半面、年度末で別れの季節を迎えるので嬉しさ半分、悲しさ半分の複雑な気分がこどもたちの表情にも表れている今日この頃。今回は、年度末に行われている様子をお伝えしたいと思います。
 
まずは、3月のお誕生日会の様子です。新年度がはじまり、順次お誕生日会を迎えていく中、ついに最後の3月の誕生日会が催されることになりました。その日、保育スタッフが「誰の誕生日会でしょう?」と尋ねると、みんなから「〇〇ちゃ~ん」と呼ばれ、照れくさいながらも喜びに溢れた表情でみんなの前に姿を現していました。お誕生日会恒例、息をお口の中にこれでもかとため込み、一気にロウソクの火を消す行事からスタート。十分な息で上手に火を消せたり、消せなかったりの繰り返しが傍で見ている子の関心であり、興奮するところでもあります。0歳児はそんな様子をジッ~と観察し、いつか自分も、と誓っているかの様なまなざしでみつめているのが印象的です。
 
外遊びで、こどもたちには目新しく感じるジャングルジムのある、少し距離のある公園へと足を延ばしました。まず、当然のことながらみんなの足はジャングルジムへと向かっていましたが、遊び慣れていない分、高所恐怖症に見舞われたりして十二分に楽しむことは出来ていませんでした。ただ、ジャングルジムの中を迷路よろしくグルグルと巡るのは楽しかったようで次第に笑い声が響いていたのに端的に表れていました。他にも、公園内に植えつけられた季節の花々を発見しては、「見てっ~」と自慢気に花びらを見せてくれる場面もあり、みんなで春を実感するひとときとなりました。
 
一方、公園の人気遊具上位ランキングの砂場では、せっせと山づくりに没頭したり、砂遊びセットのお皿でケーキ作りに精を出していました。「はい、どうぞ!」と差し出されたケーキにはかわいいお花のワンポイントが添えられていて、そのセンスは将来有望なパティシエといったところでしょうか?!ここではさらに限られた砂場セットをお互いに貸し借りをして仲良く遊べているのにも感心させられるところです。
 
本来、こどもたちの今年度の成長ぶりを見ていただく場として「生活発表会」を3月半ばに予定していましたが、ご存知のように新型コロナウィルスの世界的な蔓延状況から順延することになりました。結局、その開催形式は2歳児のみの発表形式を取り、他の月齢児のは見合わせるという、残念なことになりました。そこで、その0&1歳児の練習ぶりを代わりにお伝えしたいと思います。まずは全員で「トントントントンアンパンマン」や「チューリップ」の楽曲を合奏することに取組みました。楽器を鳴らさない個所ではしっかり楽器をお腹の前で止め、音がならないようにメリハリをつけた形で演奏をしました。例えば、3回鳴らしたら1回お休みというリズムを覚え、一生懸命にする姿に大きな成長を感じました。1歳児は、”やまのおんがくか”の表現遊びでは、たぬきになりきって太鼓を叩くなど、頑張っている姿が目に焼き付いています。
 
また、ママブラスの演奏会で目にしていた(横笛の)フルートを思い起こすように演奏を再現したり、あまり馴染みのないバイオリンも分からないなりにも演奏する様子が様になっているのには驚かされるばかりでした。
 
他にも、1歳児は日頃の電子ピアノの演奏の様子を再現するかのように流れるようなタッチでキーボードに触れる姿はなかなかのものでした。一方、0歳児はご覧の様に見た目も可愛いミッキーマウスに変身し、それぞれの名前が呼ばれるとタンブリンを叩いて応えるという微笑ましい光景がありました。自分の順番が来る迄 椅子に座り、お友だちが上手にできた時にはパチパチと称える様子には、この一年間の成長を改めて感じさせられました。
 
さらに、大好きなディズニー体操では、しゃがんで立つ、腕をクルクルと回す、ジャンプをする等、動きや変化のある体操を月齢なりにこなしていたのには感心させられました。一方、2歳児に限っては今年度が最後ということもあり、28日に生活発表会&巣立ちの会を簡素化した形で開催することにしました。まずは、リトミック教室で習ったハンドサイン(ドレミファソラシドの各音にあてがわれたジェスチャー)で”ドレミの歌”を披露しました。最初は、人前ということもあり音階とジェスチャーがちぐはぐでしたが、練習を重ねる内に、だんだんと形となって表現できるようになり、当日も思った形で表現できていたのは何よりでした。
 
さらには、(みんなで考案した)オオカミと子豚の言葉の掛け合いを取り入れた”3匹のこぶた”の劇遊びでは、練習では上手くいったものが、さすがに保護者を前にして恥ずかしさから十分な表現が出来ない、といったところも散見されましたが、概ね練習通りのものが披露できていました。自分たちでお家を作ったり、オオカミが家を吹き飛ばそうと息を吹きかけるやりとりが何とも微笑ましいものでした。その後の巣立ちの会では、一人ひとり保育証書を受け取り「ありがとう」とお礼を言う姿に改めて確かな成長を感じました。こうして一番年長のお兄ちゃん&お姉ちゃんが園を巣立っていくのは淋しい限りですが、ここは次の代にその役を引き継いでもらうこととし、彼らには新天地で健康でさらなる発展を祈念していこうと思います。みんな、卒園おめでとう。そして、頑張ってね!!


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