園便り

~新聞deあんなことも、こんなことも(?)~

2020年07月01日 いつかいち(分園)からの園便り

雲が低く垂れこめる鉛色の空でこどもたちの外遊びもままならない日もありますが・・・比喩的には違いはありますが、「こどもは風の子」と言われるように、大人がうんざりしそうな状況でもそれを笑い飛ばすかのような勢いがありますね。こどもたちは多少、残念がってはいますが、いつの間にか気分転換をし、室内でも元気に遊んでいる姿がそれを物語っています。また、こどもたちは「雨、ザァ~、ザァ~、降ってる」と表現するなど、雨の降りかたにも注意深く観察し、表現できるようになっているのも驚かされます。当面、室内にこもることが多くなる日が続きますが、室内環境を整え、明るく元気に過ごせれるようにしていきたいと思います。
 
今回は、その室内遊びの一つ、新聞遊びの様子をお伝えします。一連の朝のルーテインを終え、いよいよこどもたちの活動開始の時刻になり、プレイルームに集合することになりました。みんなは「今日は何するんだろう?」と思案顔をしていると・・・保育スタッフが何やら新聞紙を持って登場し、ご覧のようにりんごの皮むきのように途中で切り落とすことのないように、慎重に切り裂いていきます。みんなは、切り裂かれた新聞紙を見て「長~~い」と驚きの声を上げたかと思えば、それが床に置かれると平均台に見立て、落ちないように慎重に渡っていく遊びへと発展していく様に、こどもたちの発想や想像力には改めて感心させられました。
 
こどもたちは こうして新聞遊びを理解すると、新聞紙を受け取るや否や、ビリビリと破ったり、クシャクシャしたりと自由気ままな遊びが展開されていきました。新聞紙の破れる音や丸める時の手の感触など、それぞれの感性の赴くままに楽しんでいました。
 
また、ある子はご覧のように新聞紙をクルクルと丸めることに夢中になっていました。もしかしたら、給食後のお手拭きを自分でクルクルとくるめるのを思い出し、試しているのかもしれませんね?!他にも、ある子は蛇腹状に折り重ねた細長い新聞紙の両端を持ち、引き千切ろうと力自慢を披露するはずが、本人の力以上に新聞紙の方が一枚上手だったよう・・・その表情から是非 これから力を蓄えて次回挑戦時には本領発揮してもらいたいなぁ~と願うばかりでした。
 
こちらは「はい、どうぞ~」や「甘いよ」などの楽しい会話が飛び交う女子会(?)が催されていて、「キャッ、キャッ~」と楽しそうな笑い声も時折聞かれます。そう、新聞紙を細かく千切り、ごちそうに見立て、楽しそうな会話が弾んでいました。保育スタッフが「楽しそうだねぇ~」と声を掛けると、はちきれんばかりの笑顔で「パーティしてる♫」と回答が返ってくるくらいの盛り上がりようでした。もう一方の様子は、空手の瓦割りを再現するかのように「えいっ~!」と威勢のいい掛け声と共に繰り出した拳は(紙の)瓦を突き破るはず、でしたが・・・なかなか思い通りにはならない様子。最後は身体ごと体当たりするような形で思いが実現し、瓦の先の保育スタッフとご対面となり、ご機嫌の笑顔となっていました。
 
一方、力比べとばかりに”新聞紙de綱引き”も始まりました。こちらもすぐに(新聞紙の)綱だけにあっけなく千切れて勝負がつくものと思われましたが、さにあらずでなかなかの攻防が繰り広げられ、まわりから喝采が起っていました。それでも、なかなか決着がつきそうもない状況に別の子も思わず参戦し、保育スタッフを負かそうとみんなが力を合わせた結果、みんなの勝利に終わり、笑顔が広がっていました。そうそう、冒頭の”新聞紙deファッション”は新聞紙遊びの定番中の定番ですが、これも人気でして、ご覧のような「どう、可愛いでしょう?」とばかりにポーズをとる仕草が何とも微笑ましい限りでした。
 
最後は、みんなで楽しく遊んだ新聞紙の後片付けの時間ですが、お遊びのルール・「使ったら片付ける」がみんなに浸透しており、みんなで部屋の隅から隅まで散らばった新聞紙を掻き集め、きれいにできたのは何よりでした。このように、「たかが新聞紙、されど新聞紙」で各人各様に思い思いに遊びが展開されていったのは何よりの収穫でした。こどもたちの”感じ、気づく力”、言い換えれば”想像力や発想力”を大事にし、それを色んな体験・経験に繋げていけるように今後も取組んでいきたいと感じた、新聞遊びのひとときでした。


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