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園便り

~楽しい、絵の具deお絵描き!!~

2020年08月26日 いつかいち(本園)からの園便り

長~い梅雨が明け、短い夏から秋へと季節が移ろう今日この頃。梅雨は痛ましい豪雨災害が記憶に新しく、これからは台風の季節。実際 来週には2つの台風の北上がすでに予報されています。今月が、ただただうだるような灼熱の夏の日々で、比較的に(台風的に)無風状態だったので、来月9月が不気味で耐え難い一か月だけにはならないように願うばかりです。長い梅雨の日照不足に連日の酷暑で農産物の出来にも大きな影響が出ている中、台風で収穫もままならない、なんてことだけは願い下げしたいところです。ただ、最近の気候変動から台風は避けて通れないので、ここは台風対策も念頭に置きながら最悪の事態を避けれるようにしていくしかありませんね。

 
未だ残暑厳しき晩夏の今日この頃ですが、季節は朝夕の気温変化から着実に秋への移り変わりが感じられます。暑さが一段落する秋には、”収穫の秋”、”読書の秋”や”味覚の秋”といったように、何をするにしても(”三方良し”ならぬ)四方八方良しの季節になります。今回は”芸術の秋”の下、年長児の描写活動をご紹介します。
 

これまでもカレンダーや各種行事の制作活動で絵の具を使った活動はしてきましたが、年長児ともなると”マイ絵の具セット”を手にすることになり、本格的な制作活動にも取り組むことになります。これは当園OBの様子を間近で見て来たことでよく理解してきていることなので、みんなは「やったぁ~」とばかりに期待が大いに胸膨らむところです。まずは、”用具の使い方や名称を知る”とところからスタートし、活動の際の約束事などもしっかりと頭に入れ、次回の本番を待つこととなりました。

 
今回の課題は、”花びらを塗り、綺麗なお花を完成させる”という教材を使用し、花とかが描かれた線の輪郭からはみ出さないように色塗りをする練習をしました。いつも使い慣れているクレパスとは違い、絵の具筆の弾力性や絵の具と水の溶き加減をはじめ、絵の具の付け加減次第で上手くいくこともあれば、いかないことも・・・なかなか上手くいくようでいかない、そんな歯がゆいことを経験しながら、こどもたちなりに微調整を繰り返し、思い通りのものを仕上げれるように頑張っていました。
 

次に、前回仕上げ切れなかった色塗りの続きをしました。ただ単純に色を塗るのではなく、同じ青空でも濃淡をつけて、色んな顔の空を表現し、遠近も意識した色使いをしてみました。出来上がった画を見るなり、「みて、みて~、薄い空と濃い空ができたよ~」や「きれいな空になった~✨」と色のグラデーションを楽しみながら、絵の具の世界を楽しんでいました。

 
最後に、絵の具で塗って出来た下図にクレパスで空に太陽や雲を思い思いのタッチで描き、画により深みを加え、見応えのある作品に仕上げていきました。中には、日頃夢中になって眺めている図鑑を取り出して、昆虫を再現するなどそれぞれの感性の赴くままに作品に一味も二味も加える作業をしていきました。
 

自分の描きたい昆虫を記憶を下に、大体のイメージで描くだけでは事足りずに図鑑を取り出して、描きたい昆虫をよく観察し、それを忠実に再現しようとする姿勢が見られたのは素晴らしいことだと思いました。また、その出来を自分で確認し、満足感溢れる表情からは何かを最後まで得心のいくまでやり遂げるという観点でも重要ですし、今後も大事にしていきたいと思います。

 

最後は、”自分で使ったものは自分で片付ける”や”物を大事にする”という約束から、絵の具のついた筆先を丹念に洗い流したり、パレットに残った絵の具を優しく洗い流したりとそれぞれがきちんと約束事を守り、次回も気持ちよく使えるように引き出しに片づけていきました。みんなは一つのことをやり遂げ、その出来にも満足の様子。次回は、単色活動から混色にもチャレンジし、さらに絵の具活動の幅が広がっていくと思います。そして、これが、最終的にはこどもたちの(自分で考え、自分で仕上げていく、という)自主的な創作活動への第一歩となればと思いますのでこれからもよく見守っていくようにしたいと思います。


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