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園便り

~(月齢別の)秋の遠足会~

2020年10月20日 いつかいち(本園)からの園便り

春の代名詞、”桜”の葉が絶妙のグラデーション色に染められ、ヒラヒラと舞い落ち、地面を覆いつくすのも遠くない今日この頃。これから秋を代表する銀杏や紅葉が色づきはじめると、さらに秋を実感できそうです。天候は月初の台風で危ぶまれましたが、それ以降は夏の疲れを癒してくれる、清々しい秋の気候が心地よくこどもたちは元気一杯に外遊びを楽しんでいました。
 

【年長クラス編】
今年ばかりはコロナ禍の中で”3密”回避が求められていることから、いつもの親子遠足に代わりクラス毎の遠足に切替えました。園の遠足の先陣を切ったのは年長クラス。保育園最後の思い出づくりや社会体験も兼ねた内容で広電電車を使い、目的地の廿日市市の新宮中央公園、通称”けん玉公園”を目指しました。電車に乗れるウキウキ感とは裏腹に、みんなで和気藹々とはしゃぐことは封印し、少しばかり緊張した面持ちで暫しの電車旅行を楽しみました。

 
こちらの公園には、普段目にすることのない大型遊具が一杯!!みんなはどれから遊ぼうかなぁ~と思案顔。中でも、大人気だったのが”ターザンロープ”でターザンのように叫びながらロープにしがみつき移動したかどうか定かではありませんが、暫しの空中移動はこどもたちにとって新鮮で楽しかったようです。
 

最初は上手くいかずしかめっ面で楽しむ様子は見られませんでしたが、次第にコツをつかんだと見え、ご覧のように空中遊泳はお手の物のように空気を切る笑顔が素敵でした。他にも、トンネル付スライダーすべり台では異次元の空間からサッ~と視界が開ける刺激もたまらないようでした。

 
遊具以外にも人工的に作られた芝生の小山や公園を囲むように植林された樹木で自然あふれる環境の下、鬼ごっこで盛り上がったり、どんぐり集めや昆虫探し等の自然との触れ合いを楽しみました。
 
今回の遠足の目玉が、お昼ご飯にあります。普段は、お母さん弁当に舌鼓を打つのですが、この日はあらかじめ持ち寄ったマイ弁当箱に調理員が腕によりをかけて作ったおかずとおにぎりを詰め込んでもらい、食べることになっていました。おかずはみんなが大好きな唐揚げ、卵焼き、野菜の和え物にプチトマト。それに、広島のふりかけ老舗メーカーのゆかりおにぎり。一人ひとりのお弁当箱が違うので中味は一緒でも、配置が違うのでお互いに見せ合いっこしながら、青空の下、和気藹々と食事が進みました。

 
今回の遠足の目玉のもう一つが、廿日市図書館へ行くことでした。こどもたちには目移りしそうなくらいの絵本の数々で、特に大型絵本は人気のようでした。
 

こちらでも広電電車同様に他の方の迷惑にならないように決められた場所で静かに思い思いの絵本を見て、園に帰るまでのひとときを過ごしました。天気に恵まれ、大いに遊び、よく食べ、そしてよく学び(?)の遠足に大満足でした。

 
【年中クラス編】
遠足の2番手としてお出掛けしたのが、年中クラスでした。日頃の行いの良さからでしょうか、朝から青空の遠足日和に恵まれ、大型遊具のある水鳥の浜公園を目指しテクテク歩き、本来の”遠足”を実行しました。JRの高架や閑静な住宅街などいつもとは違う景色に思わず会話も弾み、和気藹々の雰囲気で頑張って歩いていました。

 
こどもたちには少し距離ある場所の公園に着くと、そこはアミューズメントパークのような魅惑的な大型遊具が一杯。どこからともなく”どれにしようかなぁ~♫”の歌声が聞こえてくるような感じでした。そんな中で一番人気だったのが、海賊船をモチーフにした遊具。その中でも、ご覧ような舵を切るためのハンドルが人気で俄か船長がゾクゾク誕生していました。普段、遊び公園ではなかなかお目にかかれないシーソーも好評でした。
 

他にも、昔の帆船ならではの見張り台のようなところも人気で高い所も平気の”へ”の字で一番高い所に登り切り、(もしかしたら、海洋上なのかな?)園内を一望し監視する様子が何とも微笑ましく感じました。また、二人ペアで一緒に急降下できる、まるでジェットコースターのようなすべり台も人気で何回も歓声を上げながら楽しんでいる姿が見られました。

 

よく歩き、たくさん遊んだ後のご褒美は、もちろん”給食弁当”です。清々しい秋空の下、今まであったあんなことやこんなことを面白可笑しく話し、「先生、お外で食べると気持ちいいねぇ~」や「唐揚げがたくさん入ってるぅ~」と会話も弾みながら、美味しい給食弁当を食べ進めていました。遠足の帰り道は行きとは少々、事情が違い、お疲れ気味のようでしたが、頑張って園まで歩く姿には成長を感じました。そして、園児から「遠足って楽しいね、先生ありがとう!」って一言が飛び出し、こどもたちと一緒に喜びを共有できたのもいい体験となりました。

 
【年少クラス編】
最後のトリを務めるのが、年少クラスが満を持して当日を迎え、近場の”皆賀公園”へ出掛けました。今まで年長クラスに続き年中クラスが遠足に出掛けるのを指を加えて見てきただけに、遠足当日は「待ってましたぁ~!!」とばかりに喜び勇んで跳び上がるくらいでした。

 
みんなの元気パワーは普段以上の前進力を伴い、予定時間よりも早く公園に到着することができました。しかし、そこにはすでに(高齢者の)先客が居て、公園遊びがままならない状況だったのですが・・・おじいちゃんたちはこどもたちに気つかってくれ、盛り上り中のグランドゴルフを早仕舞いしてくれ、こどもたちは園内を所狭しと散らばったアスレチックと合体したすべり台、ブランコ、鉄棒にトンネル型のジャングルジム(?)に目移りしながらも狙いを定め、思い思いの遊具を満喫していました。
 

当初は天候が心配されたのですが、いつの間にか抜けるようなお青空が広がり 一人ひとりが思い思いの遊具で楽しいひとときを過ごすことができました。すべり台は通常の倍近くの広さのある見晴らし台があったことから「やっほぉ~!!」と思わず叫ぶ子が出るくらいでした。砂場では、何処で見つけたのかソフトクリームのコーンのようなものに砂を詰め、特製ソフトクリームならぬ特製スナケーキにご満悦の子も見られました。

 
遊び時間の合間にはしっかりと水分補給をしたのですが、その近くで落ち葉に隠れるようにいたダンゴ虫を発見し、みんなは手の平に取り、身体を丸める様子に興奮気味になっていました。そんな熱狂する中、花壇の物陰からヒョロヒョロと動く物体を発見。よく見るとトカゲで、向こうは向こうでビックリして逃げ足も速く一瞬だけのご対面で、お互いにハッピー(?)な結果となりました。ご覧のようなトンネル型のジャングルジムでは、ずっ~と横に長く続くトンネル内を慎重に歩きながら「先生、見てぇ~」と会話を楽しむ様子が微笑ましく感じました。

 

青空の下、元気に遊んだので食欲も旺盛でパクパクモリモリと食べ、元気チャージしたので帰りも足取り軽く園に帰ることができました。近場の公園への遠足でしたが、こどもたちにはいつもとは違う環境が刺激となり、大人が想像する以上に遠足を満喫しているようでしたので何よりでした。


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