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園便り

~秋の遠足(霜月編)~

2020年11月12日 いつかいち(分園)からの園便り

今月15日の七五三を前にして、こどもたちからは「写真撮りに行ったよぉ~」や「神社に行ってねぇ~」と、ちょっとした報告会があちらこちらでにこやかに催されていました。昔は未発達な医学に加え、食料事情も十分とは言えなかったので流行病や飢餓でこどもの死亡率が高い、不幸な時代でした。ですから、生まれてから3~4年経過後、はじめて戸籍登録がされ、7歳までは子供は”神の預かりもの”として重宝がられ、3歳と5歳の時も通過儀礼としてお祝いが行われてきたもので、それだけ命の重みを大事にしてきた時代背景があり、それが今に受け継がれているものと言えるでしょう。今冬は、違う意味で感染症対策に立ち向かう必要があり、命の尊さを再確認し、元気に乗り切っていけるようにしたいですね。
 
秋のビックイベントと言えば、運動会に遠足、最近はハロウィーンが加わるようになってきましたね。当園では、コロナ禍の関係から親子遠足は断念しましたが、こどもたちが近場の公園に出掛け、外遊びと給食弁当で秋の行楽を楽しむことにしました。ただ、0歳児はお昼は離乳食という制約から極近場の公園へ、1&2歳児は合同で本園の遊び場となっている駅前第2公園、通称(地形から)三角公園へと足を伸ばしました。こどもたちには多少、長い道のりのようですが、道すがらみかんやバナナの木を見つけたりと退屈するどころかかウキウキ感覚の探索活動がてらの遠足となり、みんなにとっては全く苦にはならなかったようです。
 
公園目前のバス通りでは、歩行者信号機の青表示灯、左右の確認後にはご覧のように手をしっかりと挙げて横断歩道の横断をし、交通ルールもバッチリ。こどもたちには少々、長旅を無事に目的地に来れたことを祝し、みんなで儀式的な記念撮影をしました。
 
まずは、お楽しみの給食弁当までに暫しの時間があることから、ここからはリクレーションタイム。みんは、小手調べにしっぽ取りゲームで好スタートを切りました。鬼スタッフが「待て、待てぇ~~」と追って来るのを、そうは問屋が卸さないよぉ~とばかりに逃げ回る鬼ごっこゲームは盛り上がりを見せ、常に自分のしっぽは大丈夫?と確認を入れる念入りようで楽しい時間が過ぎていました。
 
次なるアミューズメントはこれまた人気のしゃぼん玉ゲームが続きます。しゃぼん玉への反応は思いっきり背伸びをしてパチンと両手で割ろうとしたり、そよ風にフラフラと舞い上がるしゃぼん玉と一緒にかけっこを楽しむなど、様々ですが、みんなが楽しめていたのは何よりでした。
 
ところで、公園内にはいつも行くところにはないジャングルジムをはじめ、馴染みのあるブランコに砂場といった遊具があります。そこで、みんなは一通り体験しておかなければ、とばかりに迷路感覚でジャングルジム内を彷徨ったり、恐る恐る登ったりとジャングルジムの醍醐味を感じているようでした。また、ブランコも保育スタッフの膝ソファーに腰を下ろし、吹き寄せる秋のそよ風を楽しんでいました。
 
そして、以前もお伝えしましたが、こどもたちにとっての一番人気は砂場で、ご覧のような人だかりとなっていました。それぞれが思い思いの場所に陣取り、頭の中の想像の世界をスコップや熊手を手に、バケツで砂を集め、リアルな想像物に仕上げていく様は傍で見ていて微笑ましく感じました。
 
その他、公園内で自然とのふれあいでは大小様々なドングリ拾いをして大きさ比べで盛り上がり、落ち葉拾いで砂場に用意した顔に福笑いの要領で髪目口をつけて遊びました。
 
そうこうしていると、今回の遠足の目玉でもある給食弁当の時間となりました。当日の献立は、鮭のマヨネーズ焼き、酢の物、かぼちゃの煮物に炊き込みご飯にぎり、デザートにはオレンジと目移りするようなラインナップとなっていました。それがマイ弁当箱に所狭しに詰められており、こどもたちにも自然と笑顔が広がり、空腹の調味料も加わり、絶品料理となり食が進んでいました。
 
一方、0歳児たちはポカポカの小春日和の中、みんな仲良くバギーに収まり、近場の公園へと移動しました。このスタイルもすっかり定着し、それぞれが立つ位置も決まり思い思いのポジションから流れる景色を楽しんでいました。ただ、時折行き交う方から温かい声をかけられるものの、只今人見知り絶頂期の面々は目をそらす、頑な姿勢に徹するばかり。もう少ししたら、笑顔の挨拶もできるのではないかと思いますので近隣の皆さま、温かい目で見守っていただければと思います。
 
どうせなら青空の下、美味しい(離乳食)給食を、といきたいところですが、それもままならず・・・園に戻り、青空とまではいきませんが、園のテラスで少しは遠足気分に浸り、いつもとは一味も二味も違う雰囲気の中、午前中の外気浴もいい食欲を刺激しているようでパクパクモリモリと食べていました。来年は、みんなと一緒に元気に歩き、青空の下で美味しい給食を楽しむぞぉ~とアピールしているように感じるのは考えすぎでしょうか・・・確かなことは、0歳児も0歳児なりに楽しめた遠足のひとときとなっていた、ということでしょうか?!


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