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園便り

~お花が笑った・・・~

2020年11月18日 いつかいち(分園)からの園便り

今月23日は”勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝し合う”ための「勤労感謝の日」ですね。今月の食育だよりでもお伝えしましたが、天皇陛下が稲の収穫を祝い、翌年の豊穣を祈願する新嘗祭(にいなめさい)が起源とされています。このことは、ちょっと話がそれますが、イソップ物語の”農夫とそのこどもたち”の教訓として知られる”労働の尊さや大切さ”にも通じるものです。これがこどもたちにとって”働く→はたらく→傍(はた)を楽(らく)”ことの意義を感じ、実践に繋がっていく契機となればと思います。今月も最終週の来週を過ぎていくと、いよいよ年の瀬が現実味を増し、せわしなくなってくると思います。とはいえ、ここは(感染症も含め)身の回りのことを着実にこなし、元気に年末年始を迎えられるようにしたいものです。頑張っていきましょう!!
 
今回は、春先から夏場にかけてトマトの食農活動で賑わったプランターにお花を植え、再び園に彩りを取り戻す活動をしましたので、その様子をお伝えします。トマトのお世話では、土壌づくりから始まり、日々のお世話からトマトがすくすくと成長する様子をこどもたちなりに観察してきました。そして、真っ赤に熟したトマトはそのまま食したり、トマトケチャップなどに加工し、美味しいビザを食する体験へと繋げることも出来ました。今度、こどもたちはどんな体験になるんだろうと、まずはワクワク・ドキドキで前回同様に土壌づくりからスタートしました。
 
今回は、前回の食農活動とは違い、お花の苗植えをし、お世話することが発表されました。早速、花の色や形を確認したり、匂いを嗅いだりと観察がはじまりました。その後、こどもたちは順番にあらかじめ腐葉土等混ぜて準備しておいた土壌をプランターの中へスコップを使い、戻していく作業を担当しました。本稿でも何度かお伝えしていますが、(本来、少量のスコップで満杯にするまでは大変な作業のはずなのですが・・・)こどもたちは砂場遊び大好き人間ということもあり、そんな大変さは微塵も感じさせず、むしろ楽しんでいるようだったので安心して任せることができました。
 
今回、みんながお世話するのは金魚草とビオラにパンジー。特に、金魚草は冒頭の写真のように単色ではなく、綺麗な多色のグラデーションで、その愛らしい形も相まり、みんなの目を釘づけにしていました。これから2歳児が中心となって水やりのお世話をしてくれます。みんなにとっては、そんな新参者の花々が気になる存在のようでご覧のようにお散歩帰りの際、指差しながらお花観察をしています。これが、こどもたちの心の育みに大なり小なり実を結ぶことに繋がるようであれば幸いです。
 
ところで、こちらは話は変わり、お誕生日会の様子となります。毎回、お誕生日会にはスタッフの催しはがあり、こどもたちの楽しみの一つとなっています。今回は、”ぐりとぐら”のパネルシアターでした。その話として、ホットケーキではなくケーキに変えるというアレンジが加わったもので調理過程の中の粉を混ぜるシーンでは、みんなが「グルグル、グルグル~」と声を思わず出し、手を回しながらケーキづくりに参加する場面がありました。みんながそれだけ話の中に入り込み、参加してくれたんだなぁ~と嬉しく思いました。
 
今回、お誕生日を迎える子の特権は、(みんなで作り上げた)スポンジケーキにフルーツでデコレーションしていく大仕事を一手に任される、ということでした。みんなの手前、緊張気味の表情でバランスよく飾りつけをしていき、美味しそうなフルーツケーキを作り上げていきました。
 
その工程を見ていた、他の子は誕生月の二人が力を合わせて飾り立てた二段仕立てのフルーツケーキを前に「すごいっ~!」と、その出来映えを喜び、拍手していました。その後、保育スタッフから「上手にできたね、美味しそうよぉ~」と声をかけられ、満更でもなさそうに照れ笑いをする仕草はとても愛らしいものでした。
 
お誕生会の見せ場は、本物そっくりのバースデーケーキの登場と共に、みんなで”ハッピーバースデー”の歌でお誕生日祝いをするのが恒例となっており、みんなにも好評となっています。みんなの合唱のお祝いの後は、二人によるバースデーケーキに立てられたロウソクの火を”フゥ~”と吹き消す儀式となります。みんなの前で多少、緊張気味なのか思うように一気に吹き消すことは出来なかったようですが、みんなの「頑張れっ~」の声援の下、見事無事に誕生日祝いを完了することができました。この一年、すくすくと元気に成長していけますように!!
 
最後は、先月末のビックイベントのハロウィーン行事でお伺いした先々へ心ばかりのお礼の品を作りましたので、みんなで改めてお礼訪問に伺いました。地域の方々にこどもたちを温かく見守っていただくことは保育園として必要不可欠です。この行事は、地域の方々のご理解とご協力があればこそでしたから、これからも地域の方々との繋がりを大事にし、ふれあいの場を継続していきたいと思います。


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