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園便り

~えっ~、お姉ちゃん、行っちゃうのぉ??~

2020年12月11日 いつかいち(本園)からの園便り

時は刻一刻と過ぎ、今年もあと残すところ半月余り・・・その場面場面では永く感じたり、あっという間のこともあったのでしょうが、いざ時が過ぎてしまえば、総じて”光陰矢の如し”という印象に終始してしまいますね。ここは日一日を大切にし、悔いの残らない半月ちょっとを過ごしていくようにしたいものです。ここで保育と時間に関することで最近読んだ小説にあった、興味深い一説をご紹介します。「大人って、子供に対して時間をケチるんだよね(ユージニア、恩田陸著)」普段、子との関わり時間を最小化しようとする割に、いざという時には最大化をはかろうとする大人たち。それは子どもの大人に対する不信とあきらめに通じていく、というもの。これだけだと伝わりにくいでしょうから、スルーしていただいて結構です。ただ、時間感覚を大事にしたいなぁ~という意味合いで記載してみました。

今回は、(以上児の)本園と(未満児の)分園の公園遊びの様子をご紹介します。元々は、0~5歳の認可園としてスタートした本園は、翌年開園した分園の2歳児の受入先としての機能発揮をすべく、定員構成を3年かけて変更してきました。今年からようやく機能分担ができるようになったのはいいのですが、兄弟で通うご家庭にはご不便をおかけしておりますし、異年齢保育としては未満児と以上児の交わりは必要不可欠にも関わらず、距離が難れているということで今まで実施できてこなかったのは残念な限りで今回、実現に漕ぎつけたのは何よりでした。

本園からは年少、年中および年長児のミックスチーム、分園からは2歳児が2園の中間地の公園で待ち合わせることにしました。中には、実の兄弟もいるので冒頭の写真のように兄弟姉妹で久々というか、暫しの再会ながらも抱き合って喜ぶ姿もあり、微笑ましいものでした。道中では、心躍る思いで「どんな子が来るのかな?」など、以上児の面々は想像を膨らませてどんな遊びをしようかと思案顔で公園に向かっていました。


ただ、こどもたち同士は全くの初対面ということではなく、本園の子は体操教室で分園にお邪魔しており、顔馴染みの子もチラホラ。でも、実際に会話を交わしたり、遊んだりしたことはなく緊張感はお互いに多少はあったようです。まずは手を繋ぎペアを決めました。その後にはじまったのが”手つなぎ色おに”という遊びでした。これは保育スタッフが「◯◯色はどこだぁ~」と質問をし、二人で公園内を捜索し、色を見つけ、タッチをしていくというもの。二人の共同作業で色を見つけては以上児の子は未満児の歩調に合わせ、一緒にお目当ての色のある遊具探しをして楽しみました。


その後は、さらに交流を深めるべく、すべり台にブランコ、ボール遊びとめいめいが好きなところで一緒に暫しの交流を楽しみました。昨年まで分園生活をしていた年少児の中には2歳児の中に顔馴染みを見つけては一緒に走り回ったり、すべり台で歓声を上げながら滑って楽しむことができました。そんなこんなで顔見知りに関係なく、みんながあっという間に仲良く交わり、楽しいひとときを過ごしていました。


ただ、楽しい時間の過ぎ去りは残酷にも瞬く間に過ぎていき、お別れの時間となってしまいました。冒頭でご紹介した通り、お家でいつも一緒にいる兄弟に限って、この世のお別れかのようにシクシクと涙ぐんだり、本来の園ではなくお姉ちゃんと一緒に手を繋いで帰ろうとしたりで保育スタッフ泣かせの場面が暫し続きました。これもそれも仲の良い証拠ですよね。これを機に今後もこのような交流会を設け、こどもたちがお互いに刺激し合い、楽しみ合える場となればいいなぁ~と思っている次第です。次回をどうぞお楽しみに!!「


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