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園便り

~せこい鬼はイヤぁ!!、の巻~

2021年02月09日 いつかいち(分園)からの園便り

昨春以降、陰に陽にコロナ大魔王が徘徊するかのように日常生活のあちらこちらで目立つようになり、年明けはあれよあれよという間の増殖劇で一種のパニック状態に陥りそうでした。季節はめぐり、節分。みんなが(コロナ大魔王という)邪気を追い払うべく(自制の)豆まき効果が効いてきたようで、少しだけ胸を撫で下ろせる状況になってきたのは喜ばしいことです。これからそろそろ梅の開花がはじまろうとしており、一人ひとりの心掛けとルーティンでさらなる封じ込めを進め、今までと違う日常生活に馴染み、心地よい春を迎えるようにしていきましょう!!

 
まず、今回は節分会の様子をお伝えします。怖い形相の鬼には、何は無くとも鬼のお面で対抗するしかないのでお面づくりからスタートしました。角は白地の画用紙にクレパスで描き描きし、クルクル頭は紐を巻き付けたトイレットペーパーの芯でタンポスタンプ遊びでペタペタしました。ご覧のように、タンポスタンプでは色づき合いをジッ~と見、出来具合を確認する様子が見られたのは何よりでした。

 
次の1歳児はというと、すっかり手先が器用になってきたことから画用紙を適当な大きさに千切ったり、花紙はクシャクシャと丸め、画用紙は鼻や口に、花紙はカラフルな髪の毛として飾りつけしていきました。ご覧の様になかなかの出来映えに満更でもない、といった感じで自慢しているのが印象的です。
  
最後に、園の最年長の2歳児は絵の具で鬼の顔から塗り塗りして作り上げていきます。それぞれが好きな色を選択し、絵の具の筆を軽快に走らせていくのですが、隣の子の出来映えを気にし、自分の作品にも生かそうとするところは流石だなぁ~と感心させられました。最後の仕上げの目、鼻や口といったパーツは糊の加減もしながら、上手に作り上げるあたりは確かな成長の跡が見られました。
 
ご覧のように、快心の出来の鬼のお面を「どう、なかなかでしょう、怖い?」と自慢顔で見せてくれました。各月齢、それぞれが自慢の鬼のお面と豆入れ箱もスタンバイし、節分会への準備も万端となりました。
 
そして、節分会の当日には、その由来や伝統行事などのお話会からスタートしました。最初に、鬼の苦手なものは、イワシの頭やヒイラギで、それは「(鬼などの)魔除けは鼻をつく臭いのイワシの頭や尖ったヒイラギの葉の棘(とげ)」がいいんだよぉ~と説明はしたものの、こどもたちは「ふぅ~ん、そうなの?」と反応薄の状態・・・一応、(みんなに憶えて帰ってもらえるよう)魔除け用として窓に貼っておくことにしました。

 
その後、本題の”節分の由来”を豆まきの絵本でお勉強することにしました。みんなの目に見える鬼もさることながら、目に見えない心の中の”いじわる”や”いやいや”といった、みんなが困るようなことも一緒に豆まきで追い出し、元気に楽しく過ごしていけるようにしようね!?のお話に真剣に聞き入る姿が見れたのは何よりでした。
 
場所を保育室から広々としたプレイルームで憎っき鬼を待ち受けようとしたところ、姑息にも裏口からこっそりと侵入してきた鬼にみんなはなす術がないまま、オロオロするばかり・・・思わず、頼みの綱の保育スタッフの背後に身を寄せるのが精一杯といったところでした。その状況を見るに見かねた保育スタッフが代わりに豆まきで鬼退治をしてくれました。、0&1歳児には、この任務どうやら荷が重かったようですね・・・
 
一方、その様子を隣室で一部始終、聞いていた2歳児たちはすでに臨戦モードで「先生のこと、守ってあげるね!?」と勇ましい言葉まで出ていました。ただ、抜け目ない鬼はちゃんとそこは把握済みのようで、不意打ちをかけるように別の入口からみんなに襲いかかってきました。しかし、ここは有言実行の2歳児たちで、怖さにもめげず頑張って応戦していたのには感心させられました。
  
みんなの頑張りもあって、鬼は早々に退散か(?)、と思われたのですが・・・性悪でしつこい性格の鬼の魂胆は、一旦は退去したかのように見せ、別の入口から再度、反撃するというものでした。みんなこれには驚きを隠せず、ただただ狼狽し、保育スタッフの背後に隠れ、この難を何とかやり過ごそうとしていました。
 
そんな窮地を救ってくれたのが、最初は怖さで何もできなかった0&1歳児たちでした。そう、お兄ちゃんやお姉ちゃんが困っている様子を目の当りにし、大きな声で「(鬼は)いやぁ~、いやぁ~!!」の大合唱で抗戦してくれ、怖いもの知らずの鬼もこの大音声には敵わんとばかりに退散していきました。見事、みんなde鬼退治は大成功!!
 
(怖かったけど・・・)みんなで力を合せ頑張って、憎っき鬼退治をしたご褒美に(節分の)行事食がみんなを待っていてくれました。
<給食>
 鬼のドライカレー、ブロッコリーのおかか和え、大根のスープ、みかん
<おやつ>
 鬼のクッキー

 
こどもたちに人気な料理といえばカレーというのは間違いないところですが、これはドライも変わりません。しかも、(先程のリアル鬼と違い)愛らしい表情の鬼の角はとんがりコーンだったことも食欲を倍増させてくれたようです。おやつも「(君は)かわいい顔していて、食べちゃうのはもったいないなぁ~」と思ったかどうか分かりませんが、暫しクッキーを愛でる目つきで見ていたのが印象的でした。みんな、怖い思いをした半面、力を合わせてオニ成敗をすることができたので今年一年、元気に頑張れるのではないでしょうか?

 
その他、こどもたちのコーナー遊びの様子をご紹介します。当園は残念ながら、月齢毎に部屋が区切られておらず、見通しのいいワンフロア―状態。そこで、絵本、積み木、新聞遊びやレゴ遊びといった遊びコーナーを仕切り、それぞれが好きな遊びに没頭できるようにしています。
 
こちらは2歳児の(特に)女子が新聞紙をビリビリと千切ったり、クシャクシャと丸めたりして好きなものに変換している様子です。ある時は、ままごと遊びの食材やお買物遊びへと進化していったり、お手玉遊びになったりと、その遊び方は自由自在。こどもたちの感性の赴くままに遊びが広がっていく様子が素晴らしい限りです。
 
男女問わずに人気なのがレゴブロック。今回は1歳児男子が色とりどり、大小色んな形のものを「あ~でもない」いや「こ~でもない」と頭の中のイメージと相談しながら、思いの形を無心となって創り上げていきます。この工程が、こどもたちの感性をより磨くことになるのでしょうし、何よりも脳を刺激する効果は大でしょうからIQアップも間違いないのかもしれませんね?!
 
こちらではご覧のように積み木が倒れないよう、ま一直線から多少、曲線めいた流れも楽しむかのようにドミノづくりに精を出しています。積み木がバタバタと勢いよく次々と倒れていく様子は心がそそられ、刺激的。また、仲良く並んで絵本を楽しむ光景もよく見られます。こどもたち一人ひとりがそれぞれ好きなことを見つけ、それに無心となって取組み、没頭する環境は大事ですし、これからも大切にしていきたいと思います。また、並行遊びと言われた状況から人との関わり合いも進んでいるのも確かな成長を感じる部分です。これからもこどもたちの目覚ましい成長を見逃さないよう見守っていきたいと思います。


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