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園便り

~あなたは誰?~

2021年02月02日 ふるいちからの園便り

節分というとすっかり2月3日というイメージですが、今年は暦のずれで124年ぶりに2日になるのだそう。これは2025年から4年毎、2057年と58年は2年連続と頻度が高まるようで、その内に目新しさもなくなるかもしれません。そして、その翌日が立春と暦の上では”春”ですが、こればかりはそうは簡単に行きそうにありません。寒暖差から体調に変調をきたしやすいので注意が必要です。当地のコロナ感染傾向も落ち着きを見せていますが、入症患者数が落ち着かないと安心も出来ませんので引き続き、新日常の生活パターンに徹し、コロナ退治を図っていくようにしましょう。そして、本格的な春を心置きなく過ごせるようにしていきましょう!!
 
今回は、(病気など)邪気を豆まきで追い払う節分会の様子をお伝えします。まず、0&1歳は、”豆入れ”や”お面づくり”で準備を進めました。鬼退治には欠かせないマストアイテムの豆入れは、ビリビリの折り紙を牛乳パックに糊づけでペタペタと飾りつけしていきました。貼る折り紙の間隔は少し前まで、何重にも重なり合っていたのが、今はすっかり間隔を開け、バランスよく飾りつけができるようになってきたのに感心させられました。
 
「目には目を、歯には歯を」ではありませんが、鬼に対抗するのには鬼のお面ならぬ帽子をカップ麺の容器に目や鼻をペタペタとつけた画用紙をぐるっと覆って作り上げました。また、鬼退治に使用する豆は(適当に千切った)新聞紙をギュ、ギュと握り締めてテープで止めて完成。これでいつでもスタンバイOK、となりました。
 
次に、2歳児は色画用紙の台紙に自分たちであらかじめお絵描きした目や鼻をのり付けしていきました。それをみんなが被れるように輪っかで固定して完成となります。節分会の予行演習として、ご覧のような段ボール鬼相手に「鬼は外っ~!」と新聞紙豆で邪気払いをしました。疑似相手ながら勇敢な豆まきで鬼退治の準備は万全(?)といったところ。はてさて、本番もこの調子でいけるといいのですが・・・
 
一方、以上児クラスの3歳児は空き箱で豆入れを、豆は折り込みチラシをハサミで適当な大きさに切り分け、グルグルと丸めて豆まき用豆を大量生産してくれていました。ご覧のように4&5歳児は、絵の具で思い思いに鬼を描いていきました。制作の最中、「どう、怖いじゃろぉ~」や「かわいいっ~」と出来は様々のようでしたが、快心の出来映えに満更でもないようでお互いに見せ合いっこで盛り上がっていました。このように未満児・以上児共々、節分会の準備万端となり、当日を待つばかりとなりました。
 
その他に、3歳児は積み木で想像の”鬼の城”を作ったり、4&5歳児は廃材の空き箱でミニミニ鬼人形を作り、みんなで至近距離で豆まきをし、一足早い鬼退治をしていました。はてさて、当日はどうなりますことやら・・・
 
いよいよ節分会の当日、手づくりのお面、(退治用の)豆など退治道具を準備し、「鬼に投げるんよぉ~」や「いっ~ぱいねぇ~」と意気揚々とその時を迎えようとしていました。

会の冒頭、節分の由来説明を受けたり、大好きな絵本の”おにのパンツ”ですっかりくつろぎ、鬼退治の雰囲気は何処かへ失せてしまいがちになりそう、だった時に、それは起こりました。突然、ドン、ドン~とドアを叩く音がしたと思ったら、顔を背けたくなるようなおぞましい形相の赤鬼が乱入してきました!!
 
鬼の出現は、それまでの保育室の和やかな雰囲気を一変させ、一番目の標的となった0&1歳児は何が何だか分からず仕舞で「とにかく、来ないでぇ~」とばかりに泣き叫んで助けを求めるばかり・・・挙句の果て、鬼は一人ひとりを抱っこし、品定めがしていきました。その傍らには、力強い味方の2歳児が控え、困っているみんなに手を差し伸べようとしていました。

 
早速、「どうだぁ~」とばかりに鬼のお面に対峙し、お手製のお豆で「鬼は外っ~」と鬼退治がはじまりました。そんな状況下、鬼の矛先は「こちらにもかわいいこどもたちがいたんだぁ~」と、今度は2歳児へと向かうことになり、みんなは勇気を振り絞り鬼退治をしようと試みるのですが・・・何分にも憎々しい形相にでっかい図体の赤鬼を真正面から受け止めるのは無理というもので、泣きながらの抗戦劇を展開することになってしまいました。
 
そんな劣勢一色の中、勇気ある一人が「えいっ~!」と反撃をはじめたのを機に、他の子も続いて豆まきで応戦していきました。最後には、こどもたちの頑張りをそっ~と見ていた福の神が魔法の扇子で鬼退治をしてくれ、一安心となりました。ただ、悪名高い鬼は1階の未満児クラスは一旦、諦めたものの今度は性懲りもなく2階へと歩を進めていました・・・

 
そのころ、2階では未満児と同じような節分会の流れで豆まき用の豆の準備や絵本等でくつろいでいました。ですから、みんなが安穏とした雰囲気をちゃぶ台返しするかのような暗雲が漂う、なんてことは全く想像などできようはずがありません。
 
しかし、突如 招かざる、真っ赤な鬼の出現は、一気に恐怖の淵へとみんなを追いやることになりました。事前に今日は何があっても鬼退治をすべく威勢のいい「鬼は外~」の掛け声の下、豆まきで鬼退治をするはずが実際は恐怖で思うように声が通らないことに・・・それでも、これでは鬼退治ができないとばかりに勇気を振り絞り、「鬼は外っ~」と頑張って豆まきをしました。
 
鬼は3歳児の品定めをするかのように捕まえては離して次から次へと移っていきました。そんな様子を見兼ねたある子が「鬼は外っ~」と豆まきをすると、それに呼応するように別の子も豆まきで応戦し、「これは叶わん」とばかりに鬼は次の標的の4&5歳児クラスへと場所を移していきました。
 
隣室の3歳児クラスの騒動を間近で見聴きしていたので、ある程度は心の準備は出来ていたはずの4&5歳児ですが・・・いざ鬼と真正面からの対決となると物怖じし、頭で考えていたことと行動が残念ながら、なかなか一致しません。そうこうしている内に、鬼はさっきと同様に次から次へとこどもたちを襲い、恐怖に陥れていきます。さすが年中&年長児だなぁ~と思わせるのは一方的にやられぱっなしではなく、反撃を効果的に繰り広げることができていたことです。
 
鬼が相変わらず品定めするかのように次から次へとこどもたちを捕まえ回す中、ついには保育スタッフにまで魔の手が伸びてしまうことに・・・これにはさすがに正義感の強い年長者は鬼のなすがままは許すことが出来なくなったようで最大限、勇気を振り絞り、「鬼は外っ~」と大きな掛け声と豆まきで鬼退治大作戦を敢行し、何とか鬼を退散させることに成功したのにはみんなが大喜びでした。
 
そんな興奮さめやらぬ中、そのことを絵で表現しておこうと3歳児が描画に挑戦。頭の中にあれやこれやと沸々と湧いてくるイメージを画用紙に隈なく表現していき、一人ひとりがきちんと感想を述べていたのでこどもたちの心にどうやら節分という行事がしっかりと意識づけできたのは何よりでした。
 
<行事食>
給 食:巻きずし・さわらの野菜あん・はんぺんとほうれん草のすまし汁・みかん
おやつ:鬼クッキー
 
節分には豆まきと並び恵方巻がポピュラーとなってきていることからみんなで”巻きずしづくり”をしました。「え~、むずかしい~」や「海苔がちゃんとくっつかん!」の言葉とは裏腹にみんなは目をキラキラさせながら一人ひとりが自分用の特別な巻きずしを完成させていました。
 
今年は「恵方の”南南東”に向き、元気で過ごせますように、という願いを込めてかぶりつくんよ!」の話に頷きながら、大~きい口で出来立ての巻きずしを頬張るように食べ進めていきました。恵方巻のもう一つの食べるルールの”無言”を守りながら、最後まで食べ進めたのでシ~ンとして保育室は食事中とは思えない程でした。
 
一方、おやつの”鬼クッキー”は、「かわいい!!」や「おいしい!」と大好評でした。いつもならペロリッと食べてしまうクッキーですが、かわいい鬼がもったいなくて、なかなか食べることができない子も続出といったハプニングも・・・でも、やっぱり”花より団子”の現金なこどもたちは美味しそうなクッキーの匂いには勝てず、思いとは裏腹に次から次へとクッキーを口に放り込み、あっという間の完食劇となっていました。節分会の豆まきと行事食の恩恵で、どうぞみんなが元気に過ごせますように!と願ってやみません。


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