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園便り

でっかいぞぉ、楽しいぞぉ~、お芋掘り!!

2018年10月25日 ふるいちからの園便り

気象用語に「モズの高鳴き75日」というものがあります。”キーキーキチキチ”という鋭い鳴き声は、秋の風物詩にもなっており、誰が聞いてもすぐわかる特徴的な鳴き声。この高鳴きを聞いてから75日目に初霜が降りるというもので、昔から農作業の目安ともなっています。当地でも25日、その鳴き声が確認されたことから、これから日に日に山々は色づき、秋の深まりと共に冬への移ろいへ進んでいくことでしょう。時節柄、風邪などの感染症が流行りやすい時季です。広島県では水痘が流行りつつあるようですので引き続き、体調管理にはお気をつけ下さい。  
今回は、近隣の方のご厚意でお芋掘りをさせていただけることになりました。近隣とはいえ、こどもたちの足からすれば到着するのに少々、時間を要する場所。そこで、みんなで秋色進む緑道公園の景色を楽しみながらお散歩感覚でお芋のなる畑を目指し、歩を進めていくことにしました。「赤い葉っぱが落ちとるよ」の発見に対し、「黄色もあるよ。枯れたんかね~?」と応じたり、秋のいろんな紅葉や落葉といった、自然現象の発見で話が盛り上がっていました。中には、いつも目にする木とは姿形が違うものを発見。曰く「葉っぱが上から”ぶら~ん”ってなってる?」と疑問を口にしていると、保育スタッフから「それは柳と言うんだよ」と教えられると、「ふぅ~ん、知らなかった」と新しい発見に喜びを表していました。道中には横断歩道を渡る箇所もあり、以上児はすかさず手を上げ、「右、左と右」と左右の安全確認をし、月齢が下の子の見本となるような交通ルールをきちんと守り、先頭を切って横断していく姿に頼もしさを感じました。
  
さて、目的地のお芋畑では今回、お世話いただく方が温かく迎え入れてくれました。こどもたちは初対面ながらも「こんにちは、よろしくお願いします」ときちんと挨拶を終えると、すぐさま「お芋はどこ?どこ?」とはやる心を抑えきれない様子でした。そこで、その仕方などの説明をしていただき、いざ”お芋掘り”のスタートと相成りました。以前、見た絵本の”大きな蕪(かぶ)”ではありませんが、地中深く埋っているお芋掘りはこども手では容易ではなく、蔓(つる)から伸びる葉っぱを引っぱることから取り掛かりました。そして、「葉っぱがつながっとるよ~」とお芋の成育状況にも気になったようで確認していました。
  

次なるアドバイスは、「この葉っぱが繋がっている蔓の下にお芋がなっているから、みんなで引っ張って取ってみよう」と言われ、みんなで「うんとこしょ、どっこいしょ~」と何処かで聞いたようなかけ声と共に引っぱりると…長~~い蔓の下にお芋がこれでもかとついて出てきました。その様子を「芋づる式、って言うんだよ」と教えていただきました。

   
お芋畑の中からは紫色のお芋が次から次へと顔を出してきて、その様子に興味津々。最後は、今回のお世話していただいた方がスコップで傷つけないようにさらに土の中から大量のお芋を収穫していき、冒頭の写真にあるような大きいのやら小さいのやら、様々な形のお芋の行列がいつの間にか出来上がっていき、こどもたちも大喜びでした!!
  
こどもたちは、一つひとつのお芋を確かめるかのように手に取り、ずっしりと重量感たっぷりのものに大満足の様子でした。目の前にある、収穫したばかりのお芋の数々に目移りしながらも一つひとつ確認していく中、「僕の顔よりでっかいよ~~」とか品評会が始まっていました。中には、早くも「お芋食べた~い」と”花より団子”の会話が繰り広げられる、微笑ましい光景もありました。さらにサプライズがありました。それは、畑に植えていた旬の”イチジク”もプレゼントしていただけたことで、こどもたちはさらにヒートアップし、大喜びでした!!
              
この度は、(自然の)土に触れ、大地の恵みに感謝する機会となるお芋掘りの場を提供していただき、こどもたちは見るもの、聞くもの、触れるもの、全てが新鮮で「へぇ~、そんなんだぁ~!」の連続となりました。大変貴重で有益なひとときを過ごさせていただき、この場をお借りし、深くお礼申し上げます。


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