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園便り

~”書初め”は”毛筆遊び”から~

2019年01月15日 ふるいちからの園便り

新年が明け、正月三が日はご家庭でゆっくりとし、4日には御用始め、7日の健康祈願も兼ねた七草粥、11日の鏡開き、14日の小正月には成人式&どんと焼き、さらには20日は(地域によって)お正月の終わりとする二十日正月、31日は晦日(みそか)正月といい、お正月の終わりを表すなど、1月だけでも結構、行事は目白押しですね…冬の乾燥した寒さから体調を崩しやすい時季でもありますので引き続き、保育室の環境に配慮し、こどもたちの健康面のケアをしていきたいと思います。

お正月遊びの”かるた取り”でさらに文字に興味をもったり、羽根つき遊びでやりはじめた”ジャンプ”から今では”スキップ”がこどもたちの密かなブームとなってきています。今回は、お正月遊びの流れで、(以上児は書道教室で別途、通常の硬筆から毛筆で書初めをしていることから)”(未満児の)書初め”の様子をお伝えします。以前より、毛筆遊びは園の中で取り入れていますので何も目新しいことではありませんが、中にはこれが初めての子もいて興味津々の様子でした。

まずは、(毛筆遊びデビューの子には)書初めに欠かせない硯(すずり)に墨汁、毛筆を前に、目をパチクリさせ、思わず「?」の顔で一体全体、これから何がはじまるんだ、といった感じでした。次に、毛筆をもって半紙に筆を走らせるための座り方である正座のお勉強です。そこで、スタッフが「お父さん座りって、どうするのかな?」とか、「お姉さん座りはどう?」と尋ねると、やり慣れた2歳児がまずは手本を見せるように「こう?」とやって見せ、「お母さん座りは?」には「こうだよね」と以前習ったことをきっちりと再現していました。1歳児はお兄ちゃん&お姉ちゃんの仕草をつぶさに観察していたおかげで、見よう見まねで正座をすることができていました。

スタッフが諸準備が整い、「今から書初めをはじめます。いつものクレヨンやマーカーじゃなく、今日は毛筆を使いますよぉ~」と言うと、やり慣れている子はもちろんのこと、初めての子もつられるように「やりた~い」と連呼の声が室内に響き渡っていました。

机の上に準備された半紙を前にし、いよいよ”実筆!!” まずは、みんなはご覧のように「よろしくお願いします」とお辞儀をし、おもむろに筆を持ち、反対の手で半紙を押さえ、半紙に筆を走らせていきます。その様子は、力一杯、ダイナミックに書く子、繊細に画く子など様々ですが、いつものクレヨンなどにはない、筆から伝わる柔らかな感触は何物にも代えがたいものがあったようで、みんなの顔が次第に真剣モードへと変わっていくのが手に取るように実感できました。

そして、こどもたちは一通り書き終わると「ありがとうございました」と、お礼を言う事も忘れていません。書道という、「書」の道を学ぶには、「礼に始まって、礼に終わる」にあるような作法や礼儀をも学ぶ機会となっています。また、こちらが言った訳ではないにもかかわらず、こどもたちは背筋をピンと伸ばし、凛々しい姿勢で書けていたことにも驚かされました。

その日のおやつには、”アンパンマン”と”羽根つき”クッキーのおまけが準備されていて、こどもたちは大喜び!!こどもたちの反応は、「わ~、アンパンマンが羽根つきしたんだ~(*’▽’)」と想像力を働かせ、ウィットに富んだ会話がはじまりました。

さらに、観察力深い以上児は、「羽根つきで負けたたんだねぇ~。だって、ほっぺに✕がしてあるもん。おもしろいね~」と応じる場面もあり、それを見た子たちも「ほんとだ~(^O^)/」と、一斉に笑いに包まれていました。そんな和気藹々の雰囲気の中、大好きなクッキーを堪能するひとときとなり、園のお正月気分もここで一息つけることになりそうです。


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