👹は懲り懲り、の巻
2019年02月04日 ふるいちからの園便り
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今月4日は、”立春”。そういえば、梅の蕾がほころび、中には可憐な花を咲かせているものも目にします。”Spring is just around the corner!”ですね。ただ、今週末には今期最大の寒波が北海道など北の地方に押し寄せて来る、など予断を許さない状況はまだ続きそうですが…”三寒四温”と寒暖差の続く展開ですから、体調管理を万全にし、春色の装いへの変化を楽しみながら外遊びを満喫できたらいいですね。
今回は、”節分の会”の様子をご紹介します。みんなで会を前に”鬼のお面”づくりをしたり、”鬼のパンツ”の手遊びや”豆まき”の唄で盛り上がりながら、その日が来るのを心待ち(?)にしていたお友だち。当日は当日で、鬼のお面をかぶり、”お腹の中に鬼がいる”という内容の絵本を読んでもらったり、”豆まき”の唄をにこにこ笑顔で元気よく歌っていました。そこへ何の前触れもなく、何やら異変がこどもたちの前に立ちはだかることになりました…
その時は突然、起きました。玄関の自動ドアが開いたかと思うと、みんなが今までに見たこともない、何とも形容しがたい、招かざる物体がそこに突如として現れたのでした。そう、それは、赤い衣装を身にまとった赤鬼。それだけでも、こどもたちにとっては驚異は十分なのに、黒い金棒のおまけつきとあれば、もう何をされるか分かりませんので、みんなは恐れおののき、ただただ茫然と事の成り行きを見守るばかり…
しかし、その招かざる珍客が園内に足を踏み入れてくるとなると、話は変わってきます。保育室は今までの和やかな雰囲気は何処へやら、一気に騒然となり、パニックルールへと変貌していきました。ですから、中には あまりの驚きで腰を抜かし、動けなくなってしまう子もいたり… 赤鬼は辺り構わず「いじわるは、いねぇかぁ~」と一人ひとりに声を掛けていき、それに呼応するように「しない、しない、仲良くするぅ~」と応えるこどもたち。また、「野菜、たべるか?」とも聞き回ると、これにも「うん、食べる、食べる!」と素直に応え、この場を何とか早く切り抜けようとしていました。
中には、あまりの怖さから「はやく、逃げよう!」と言い、この恐怖から一刻も早く立ち去りたい一心から保育スタッフのエプロンの裾を力強く引っ張って逃げ去ろうとする姿が見られるなど、その恐怖はこどもたちにとっては想像を絶するものだったと言えます。
赤鬼が、未満児を抱きかかえ、連れ去ろうとする、危機的な状況がありました。それを見た以上児は、勇気を振り絞り、立ち上がって果敢にも「あっちに行け~、あっちに行け~」と(新聞紙の)豆を投げつけて助けようとする、とても頼り甲斐のある以上児の姿も見られました!!
以上児の活躍もあり、赤鬼はこれは敵わないとばかりに退散していきました。その後、福の神が恐怖でおののいていたこどもの心を癒しに入れ替わりで現れました。だた0歳児にとっては、生まれて初めて見る”福の神”は、赤鬼と変わらずの状況でした…しかし、”福の神”オーラは次第にこどもの心を静め、優しく頭を撫でてもらう内に、涙も止まり、笑顔が戻ってきました。こうして園内にいつもと同じ平穏が戻ってくると、福の神は役目を終え、天へと舞い戻っていきました。最後に、今回の事を踏まえ、保育スタッフが「お腹の中の意地悪虫はいないかなぁ~」と尋ねると、赤鬼によっぽど懲りたのか即座に「いない、いない」、「(苦手の)野菜は食べるぅ~?」との問いにも「食べる、食べるぅ~」と素直に応えていました。(赤鬼効果の)これを機に、こどもたちがさらにすこやかに成長していけるようになるといいなぁ~と願って止みません。これからもよく見守っていきたいと思います。