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園便り

~はじめてのクッキング~

2019年05月29日 いつかいち(分園)からの園便り

例年並みであれば、そろそろ梅雨入りが発表される今日この頃。この時季特有なのが気温上昇もさることながらジメジメと湿度も高くなり、不快指数がうなぎ上りで過ごしにくくなること。この嫌われもののような梅雨も恵みの雨として主食の稲をはじめ、農作物の発育には欠かせないものであり、上手に付き合っていきたいなぁ~と思います。

 
今年度初の料理教室を先月開催しましたので、その様子をお伝えします。今回の内容は、旬の野菜”そら豆”と”えんどう豆”の皮むき。いつものように料理スタッフから簡単な(食材をはじめとした)内容説明をしていくのですが、こどもたちは「何が始まるのかな?」や「あれは何だ?」と目の前の食材に興味津々の様子。0&1歳児は”そら豆”を、2歳児は”えんどう豆”を、それぞれ皮むきをしました。まずは、0&1歳児ですが、そら豆は、ちょっと大き目で両手で握っても軽く手からはみ出すサイズ…ですから、そら豆の真ん中を握り、パキンと折り、鞘から豆を取り出すという工程となります。まだまだ非力な子たちからすれば当然のことですが、上手に出来ずに悪戦苦闘の連続。ただ、そんなことに諦めたり、ひるむことなく挑戦し続け、実際に鞘が割れ、中から豆を取り出した瞬間は「やったー!」という満足顔にとても微笑しいものを感じました。それだけでなく、鞘の内側のフカフカ部分の手触りが気に入ったようで、それは頑張ったみんなへのご褒美としてあったのかなぁ~とさえ思える瞬間でした。

次に、2歳児の”えんどう豆”の様子です。”えんどう豆”は、一人ずつじっくり皮むきができるように、小分けされた入れ物を受け取り、めいめいが指先を器用に使い、皮むきをしていきました。はじめこそ余裕からでしょうか、談笑しながらの皮むきだったのが、指先に集中し、ひたむきに皮むきを進めていく内に無口になり、周りがシーンと静まりかえっていくのが分かります。そして、上手に豆を取り出したものの、手元から落ちていく様を「コロコロしてるよ~」と転がる様子を楽しみながら、言葉で表現する様子から語彙も豊富になってきたんだなぁ~と感心させられます。そして、それぞれが全部剥き終わると、「(そら豆)大きいね♪」や「(えんどう豆)小さいね」と大きさ比べをしたり、豆に鼻を近づけ「くっさ~い」と匂いを嗅いでみたりと、旬の食材のあれこれを確認する、貴重なひとときとなっていました。


その豆ですが、”そら豆”は塩ゆでおかずの一品に添えられ、”えんどう豆”はおやつの時間に豆ごはんのおにぎりとして姿を変えて、それぞれ提供されました。調理スタッフが食べる前に「みんなで頑張って剥いたお豆だよ~」と伝えると、みんなはその時の(苦労や楽しかったこと)ことを思い出しながら、大きな口を開けて頬張っていきました。このように食材を実際に目にし、手にし、調理をすることにより、食材に興味関心を抱くきっかけとし、その果ては”実食”へと繋げることが期待される料理教室は、幼少期のバランスのいい食生活定着には必要なことだと思っています。今後も色々と工夫して展開していければと思います。さて、次回は何が出てくるかなぁ~❓


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