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園便り

~制作いろいろ~

2020年12月16日 いつかいち(本園)からの園便り

濃淡のある全国のコロナ感染状況から当地に目を転じると、そこは日々深刻の度を増す感染報道が続き、明るい見通しが持てない状況となっています。色んな感染経路がある中、会合や会食時の飛沫が原因という分析が出ているようです。この疫病克服には短期決戦は難しく、2~5週間という期間を要するようなのでここは本腰を入れ、年始を迎えれるようにしたいですね。来年は「辛丑(かのとうし)」で色んな予想が出ていますが、今までの生活様式を改め、その転換を進め、焦らずじっくりと定着させていくことしか手はないようです。何と言っても、来年夏には延期された東京五輪が控えているので、その実現に向けた意識と努力が求められていますね。そして、その先には少しだけ明るい未来があるような気がします。頑張っていきしょう!!
 
今回は1年の内、最終月にある最大イベントのXmasに向けた制作活動の様子をお伝えします。こどもたちの会話内容もめっきり「サンタさんに〇〇のプレゼントをお願いしたんだぁ~🎁」や「おうちでツリーの飾りつけをしたよ💖」と関係することばかりが多くを占めるようになってきました。まずは、年少児は”クリスマスツリー”づくりに挑戦したのですが、今までの2次元から3次元の立体の造形づくりとなっています。まずは左右対称のツリー形の型紙にフィンガースタンプの要領で3色の絵の具をチョイスしペタペタと色付けしていきます。
 
一人ひとりが気に入った色をペタペタした後は、左右対称となったツリーを真ん中に折り目を入れた状態でバタンと折り合わてツリーへのカラフルなオーナメント飾り完成となります。その他に、星型のスパンコールやプレゼントボックスなども添えてクリスマスツリーに色取りと豪華さを加えていきます。
 

そうこうしていると、みんなも気分も高ぶってきたのか、みんなの口々から”ジングルベル~♫”の唄が陽気に飛び出したり、ワクワク感たっぷりに「サンタさん来るかな〜?」や「◯◯が欲しいのぉ~!」とXmas尽くしの会話で盛り上がっていました。
 

その次にご紹介したいのが、年中児の”サンタ”or”トナカイ”の帽子づくりです。ご覧のように一人ひとりが好きな方を選択し、深皿に絵の具でせっせと色塗りをしていきます。ただ、これは画用紙との違いは、平面ではなく曲面、表面はサラサラではなくザラザラと違いがあるので、みんなは塗り慣れるまでは少々時間がかかるようでしたが、頑張って綺麗に色塗りを完成させていました。

 
それぞれの帽子の下地の準備が出来たら、次はトナカイやサンタのキャラクターづくりへと移っていきます。まずは、それを取り付ける土台部分のフレームは画用紙をハサミで均等の太さになるように切り分けていきました。
 

そして、肝心要のサンタやトナカイの顔はマーカーで思い思いに描き、キャラクター固定用のフレームや各キャラクターは指に糊をつけて、器用に貼りつけていきました。
 

トリを務める年長児は、自然のものを上手に活用して作るクリスマス・リースです。リースの土台は段ボールで、飾りつけ素材は公園等で自分で拾い集めた落ち葉、木の実、小枝等で飾り付けていきました。
 
普段、何気ない身の周りの自然には知らないことばかりだったりで発見の連続となりました。そう、「こんな色の葉っぱもあるよ~」や「葉っぱが虫食いになってるけど、可愛いでしょ!」等で改めてよ~く目を凝らして見ると新たな発見があって大変有益でした。この自然とのふれあいは最近、こどもの遊びの中では減少傾向にあるので大切にしたい活動の一つとなっていますね。
 

こうして自分で準備した、とっておきの自然素材を一つひとつの配置を考えながら、木工ボンドで糊づけしていきました。そんな飾りつけの中のワンポイントとしてアクセントを加える観点でモールを追加利用しました。その利用方法は様々でそのまま使用したり、真ん丸の形状等にしたりと工夫して各自が自慢のリースを仕上げていきました。

 

【おまけ(廃材遊び)】
年長児はクリスマス制作とは別のタスク、”廃材”de制作をしましたのでご覧下さい。昔、1億総中流と言われるくらいに生活水準が整ってきた時代背景から豊かさが当たり前で、物のありがたみが感じられなくなりつつある風潮がそこかしこにあるような感じがします。そこで、包装で用済みとなったらおしまいではなく、それを活用し、新たな息吹を吹き込む廃材遊びをこどもたちに提案したところ・・・みんなは「えっ、やった~!」や「なに作ってもいいの?!」と目を輝かせていたのが印象的でした。
 
とは言ってみたものの、いざ取り組むとなると・・・はてさて、何を作ったらいいのかと思案顔の子ばかりとなり、「何を作ってもいい」というのは簡単なようで「何を作ったらいいか?」という難問に突き当たり、簡単に先に進めるようで進めないこととなりました。
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材料集めの際、頭の中で完成図が出来ている子はサッと材料を集めていましたが、まだ何を作れば良いのかわからない・・・と悩んでいる子は、材料を集めながら何を作るのか考えていました(^^♪悩んでいた子も次第にイメージが固まり、みんな黙々と集中していました!制作中、たくさんの姿が見られました👀✨段ボールを切りたいけど、固くて大きくて「切れない・・・」と苦戦し、箱を組み合わせたいけどテープで上手く固定が出来ない、はたまた”他にどこにテープを貼ったらいいのかな?”と考えてみたり、とこどもたちなりに頭を駆使し、思い描く造形物を完成させようとしていました。

 

みんなは試行錯誤を繰り返しながら、ようやく完成させた作品を前に”作った作品の説明”と”頑張ったポイント”をそれぞれが公表していきました。人によっては人前でガチガチになりがちの子もいましたが、自分の自信作をお友だちにしっかりと伝えることができていました。それに対し、「どうやって作ったの?」や「色がカラフルで可愛いねぇ~」と他の子からの疑問や褒め言葉をもらう等、貴重な意見交換の場を持つことができました。このように、みんなが一から自分の思いを廃材を使い、想像力を働かせて作り上げるという活動は大変有益で、これからも機会があれば取り入れていきたいと思います。保護者のみなさまには今回の廃材遊びで材料提供でご協力をいただきましてお礼申し上げます。ありがとうございました!!


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