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園便り

~夏の思い出づくり~

2021年08月25日 いつかいち(本園)からの園便り

連日の真夏の蒸し暑さも長月の声を聞く頃ともなると・・・日中の日射しは若干和らぎはじめ、夜のとばりが下りると心安らぐ虫の鳴き声と日中の暑さにも涼しさが加わり、秋への移ろいが感じられるようになってきました。とはいえ、秋への道程は一足飛びは望むべくもなく、当分続く残暑に気を配り体調管理を図っていくようにしましょう。熱中症、夏バテ、そして(爆発的な拡大を見せる)コロナと乗り越えなくてならない壁が目白押しですので頑張っていくようにしましょう!

当園では例年、ハウス食品と(幼児教材会社の)メイトの二社協賛の”自分で作って食べる”ことを通じ、食への興味関心をもち、実食に繋げるという「はじめてクッキング」企画の協力を得、カレーづくりに取組んでいます。今回は、まずクッキング教室の様子からお伝えします。折角、夏場に作らさせていただくので定番の玉ねぎ、人参やじゃが芋だと芸がないのでここは夏野菜を前面に出し、夏野菜カレーづくりに取組むとことにしました。そのラインナップは南瓜、パプリカ、おくらに冬瓜。最初の3種類の野菜はご名答のみんなでしたが、最後のは「すいか?」と頭を傾げ、「なんだろう?」を思案顔でした。それが冬瓜と聞かされ、赤ちゃんのような大きさの冬瓜を抱っこし、「大きいねぇ~」や「重たいよぉ~」と感心しきりでした。

 
夏野菜は、夏の暑さで疲れてしまった身体を強くし、お肌がツルツルにしてくれ、お腹の調子を整えてくれるなど、みんなを元気にしてくれるんだよぉ~と教わり、みんなは「へぇ~」とうなずいていました。そして、みんなはここから野菜を順番に調理スタッフの補助を得ながら実際にトントンとまな板で切っていきました。いつものままごとセットの(マジックテープでつなぎ合わさった)野菜のようにスパっ切れず、ずっしりとした感触が感じられたのではないでしょうか?

一人ひとりにあらかじめ切り分けられた冬瓜、パプリカ、おくらや南瓜を大事そうに見つめ、自分の当番になると一気に緊張感が増し、コチコチになりがちに・・・そこは、後ろから調理スタッフが優しく寄り添い、手を添え、一つひとつの食材を慎重に切り分けていく体験をしていきました。

そして、待ちに待った給食時間になり、ひまわり組のみんなの合作の彩り鮮やかな夏野菜カレーとなって供されることになりました。保育スタッフから「今日のカレーは、ひまわり組さんの担当だったんだよぉ~」の話があると、他の子から「ありがとう💖」とお礼と労いの言葉が寄せられました。

ただでさえ、カレーはこどもたちに人気で高実食率を誇るメニューとなっていますが、今日のはひまわり組のみんなの手が加わった料理ということもあって、みんなはいつにもましてパクパク、モリモリとあっという間に平らげていきました。まさに、某タレントの名言「カレーは飲みもの!」通り、でした。食後は「どうぉ~、肌ツルツル?」と旬の食材効果を鏡の前で早速、確認しようとする現金な子もいて、微笑ましい光景となっていました。


こちらは毎月、季節を反映したカレンダーを作っていますが、その様子をお伝えします。来月21日は十五夜。一年で最も美しい”中秋の名月”を鑑賞しながら収穫などを感謝する日です。そこで、カレンダーのテーマはずばり「お月見」。みんなにはお月見よりも”うさぎ”=”かわいい”や”お団子”=”おいしそう”の方が関心が高いようでしたが・・・お月見場所には、季節を移す風景の定番の”すすき”は、”指絵の具”の技法で繊細な穂を表現していきました。この表現に欠かせないのが絶妙な絵の具の濃度と指につける量がポイントとなります。そこで、みんなは保育スタッフをやるのを見習いながら上手に指をはらって表現していきました。中には、「シュッ、シュッ~」と声に出しながら一所懸命に取組む子もおり、微笑ましく感じました。


お月見のお月さんはあらかじめ型を取ったうさぎの厚紙をあてがい、上からタンポでポンポンとお月さんのお化粧をしていきます。そして、お月さんのお化粧があらかた終わり、型紙を取り除くとお月さんでうさぎが餅つきをしているシルエットが浮かび上り、みんなは「わぁ~、すごい」と感激の声を上げていました。


その他にも、スパッタリングというブラシを使った技法で夜空のきれいな星を表現したり、綿で雲を、花紙で団子を、といった具合に結構、手の込んだ作品が出来上がっていきました。みんなは出来上がった作品を前に鼻歌まじりに「月がぁ~、出た、出たぁ~♫」と調子よく歌い、一足早い秋の夜空を満喫しているようでした。

 
各月齢ごとに製作の段取りや取組み内容も考えられていて、こどもたちもそれに呼応するように全体的な構図から雲の位置を見定め、小まめに糊付けをし、めいめい思い通りの作品づくりに没頭している様子が窺えます。
 
そんなこんなで各月齢の作品が出来上がっていく訳ですが、作品の出来に満足するかのように笑顔が見られ、一人ひとりが充実のひとときを過ごしているのが何よりと感じています。そんな作品をお渡しできるのもあと僅かですのでお楽しみになさって下さい。


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