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園便り

~「遊び」は「学び」?~

2022年02月16日 いつかいち(分園)からの園便り

今年は例年と違い、冬将軍のお寝坊のせいで春告草(梅)も思うようなパフォーマンスが出来ないことから春の到来はもう少し持ち越しのようですね。この寒さは今暫く辛抱が必要なことと乾燥続きなことから感染症対策も含めて頑張って乗り切っていけるようにしましょう!
 
今月の節分の会に向け、各月齢児が趣向を凝らしたお面づくりに取組みましたので、その様子をお伝えします。まず、大きく広げた手の平に絵の具をたっぷりつけ、大き目の画用紙にペタペタを色付けして楽しんでいるのは0歳児たち。こどもたちは当初は手がヌルヌルになるのが嫌だったようですが、今や楽しみの一つになったようでフィンガーペイントの準備をしているとニコニコ笑顔が広がるようになってきました。

 
こちらは「赤」か「青」の色を選択し、タンポでポンポンと色づけをし、鬼のお面の飾り付けを楽しんでいるのは1歳児たち。タンポに絵の具を浸す加減も堂に入ったもので軽快に色づけを進め、色染めの様子に目を爛々と輝かせていたのが印象的でした。
 
2歳児は絵の具を滲み込ませたスポンジを画用紙の左端から右へとサッ~と移動させていくと、スポンジに当たる加減で擦れた色合い等が表現でき、色遊びを楽しむことができていました。はたして、各月齢児の色遊びはどんなお面になっていくのでしょうか、楽しみな限りです!
  
節分の会に先立ち、園から各種の「鬼」を追い払うために、鬼が苦手だという「柊」&「鰯」を玄関に飾りつけて準備万端。これも古来から伝わる節分の風習の一つで、こどもたちには不思議なものを見るように由来を学ぶ機会になっていたのは良かったと思います。こどもたちが頑張ったお面も準備が出来たところで節分の会のスタートとなりました。

 
みんなが折角、頑張って作ったお面なのでまずはお面姿となって記念撮影をしました。その後は、節分の由来を絵本などでお勉強しました。豆まきで(病気などの邪気の総称)鬼退治をすることでみんなが今年一年健康で過ごせますように、と忘れずに祈願しました。
 
さらに、保育スタッフ手づくりスケッチブックシタアーdeお勉強タイムを設け、こどもたちのお腹の中にいるかもしれない「イヤイヤ◯◯」、「泣き◯◯」や「プンプン◯◯」について「みんなは大丈夫?」と尋ねると、こどもたちなりに頭の中で思いを巡らせ、心の学びの場ともなっていたのは何よりでした。

  

節分の行事食は、(鬼を模した)ドライカレー。みんなは思わず「角は(とんがりコーン)おかしだ!」や「鼻はお豆?」などと食材に興味津々のようで、一つひとつを確かめるように口に運んでいたのはいいことだなぁ~と感じました。この節分を機に、感染症や心のグレーな部分にスポットライトを当てる機会となり、改めて自分を見つめ直す機会になったのは有益だったと思います。
 

こちらは日常の自由遊びの一コマからです。こどもにとって遊びの何気ない連続は、実は学びの宝庫だと言われています。このブロック遊びも平面一辺倒だったのが、いつの間にか立体的なものへと発展していったり、普段目にするものをいろんな形のブロックを活用し、自分の思い描く形に作り上げていったりと遊び方もいろいろです。
 
このような「思い」を「形」にしていく場合にも目に見えない思考が働くことで実現可能なので、所謂 非認知能力(見て、感じて、作る、そして上手くいかなかった場合には試行錯誤しながら思い通りのものを作り上げていく)を使い、何を成し遂げることになることから遊びは最高の学びの場となっていると言えます。
 
それは0&1歳児のブロック遊びに典型的に表れているように思います。最初は、「ブロック集め」だったのが「ブロック繋ぎ」となり、こどもたちの成長と共に(ブロックの)色や形などの識別も手伝い、ブロック遊びの展開が目覚ましく進んでいくように感じます。
 
こちらは所変わって「ままごと遊び」の様子です。こどもたちは普段、身の回りのことに目を配り、よ~く観察をし、真似っこで再現していきます。ですから、頭の中にインプットしておいたお母さんの家事の様子を「これから野菜を洗うよ」と再現していきます。また、場面場面で発せられる言葉も繰り出されることになるので想像力やコミュニケーション力が豊富になることからたかが遊びと侮ることは憚れます。
 
最後に、幾重にもファスナーで閉じられた袋の一筋、一筋のファスナーの取っ手を握り、開ける遊びをしているのは0歳児たち。最初に目にした時は、「なに?」と合点がいかない表情と素振りに終始していましたが、「なるほど、そういうことねぇ~」と物のことが理解できるようになった今ではひたすらファスナー開けに熱中しているのが素晴らしいなぁ~と感心させられます。「こどもの可能性は無限大」という言葉は、このようなことを繰り返し、学びが積重ねられ、知恵がついていくことでその子の生きていく力が強固になっていくからなんだなぁ~と実感しました。みんな、これからも頑張って、遊びを深めていってね!


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