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園便り

~行くの1月、逃げるの2月そして去るの3月(?)~

2022年03月03日 いつかいち(分園)からの園便り

いよいよ年度末の3月となりました。身を縮こませるような寒さも明るい春の陽射しで暖かさが実感できるようになってきました。旧暦・弥生の意味は諸説あるようですが、たくさんの花や木草が一斉に芽吹く「木草(きくさ)弥(いや=「いよいよ」や「ますます」の意)生(お)ひ茂る月」が有力とのことですから、身の回りの変化でも季節を実感できるようになってきますね。春告草の桃や桜がこの時期の別れや出会いに花を添えてくれているのも見逃せません。季節の変り目ですので体調管理をし、活動的な季節を大いに満喫していきましょう!
 
まずはクッキング教室でロールキャベツのキャベツを旬の白菜にしたロール白菜づくりの様子からお伝えします。いつものように調理スタッフから今回のクッキングの説明を受け、園児には予め剥がし、茹でた白菜の葉が配られました。こどもたちは改めるように「へぇ~、そんなんだぁ~」と葉を持ち上げ、白菜の葉を観察していました。
 
そして、今回のクッキング教室の目玉となる白菜に具材を包み込む工程へと移っていきます。通常、ミンチ状のものが大半ですが、こどもたちの巻き易さも勘案した魚肉ソーセージとインゲンをクルクルと巻き付けていきました。
 
こちらはなかなかの手応えに満足し女子目線でお互いに出来上がったものを「なかなかの出来映え!」と感心しているのでしょうか?!みんなの頑張ったロール白菜の数々はご覧の通りで、多少の不揃いはご愛嬌で頑張った跡が垣間見れます。
 
その日は、普段の給食以上に2歳児が調理しただけに食べる前から話題沸騰で、食べる時も「これねぇ~、ぼくがつくったんよぉ~」と自慢気で食材に興味関心を持ち、食べることに繋がり、クッキング教室がいい形でみんなに浸透し始めているのを傍で感じることができたのは何よりでした。
 
夏野菜の栽培を終え、季節的なことだけでなく暫くの間、閑散として寒々としたプランターにバンジーを植え、園に彩りを添えることにしました。まずは、保育スタッフから花植えの仕方を真剣なまなざしで聞き入っているのは植えつき担当の2歳児たち。
 
最初は、プランターの土壌改良(?)は大袈裟ですが、土壌に栄養分となる腐葉土を混ぜていく作業から取り掛かりました。小さい子たちにとって砂遊びとは違う、プランターの土を混ぜ合わせるという目的をもった作業は大変そうでしたが、みんな一所懸命に混ぜ合わせてくれて無事、花苗を一つひとつセットしていくことができました。
 
その後は、日当たりのいいところに移動したパンジーの花々がプランターの土壌に根づくように水やりをみんなでしていきました。みんなは「げんきにおおきくなってねぇ~」と優しく声掛けをしながら、丁寧に水やりのお世話をしてくれました。きっとお花たちもその厚意に応えるように笑顔を見せてくれることでしょう。
  
こちらは外遊びの中でも、鉄道マニアも垂涎の格好の電車見学スポットにお出掛けする際の様子です。何しろ至近距離の目の前を快走するレッドウィングや貨物列車が見れるとあって、こどもたちには大人気です。本来なら「かぶりつき席」の道路際に寄ってでも見たい衝動を抑え、きちんと道路の縁石スタンドに座り、お行儀よく電車見学をしてくれているのが成長の証といえます。
  
ひな祭りは「桃の節句」と言われ、女の子の成長を祝う日とされ、平安時代から行われている行事です。病気をせずに元気にすくすく育ちますようにという願いを込めて、3月3日にひな祭り会を行いました。最初に子どもたちがひな祭り会に向けて作った作品の紹介をしました。月齢に合わせて技法を工夫し、素敵な作品に仕上がりました。
 
最後に、ひな祭り会の様子をお伝えします。そもそも「ひな祭り」とは?の由来などをペープサートで楽しく理解をする場を持ちました。おかげで、「おだいりさま」や「おひなさま」など、ペープサートのイメージを思い起こすように言葉が出て来ていたので何よりと感じています。

 

その後、みんなで「うれしいひなまつり」を合唱し、保育スタッフが楽曲に合わせて雛人形を飾っていくと歓声が上がり、橘の木や菱餅など見慣れないものがたくさん出てくると「次は何が出てくるんだろう?」と興味津々の様子でした。そうこうして、雛飾りが完成すると「きれいねぇ~」と感心した表情になっていました。

 

ひな祭り会の出し物が終わると、今度はこの日のために1人ひとりが作成したひな祭り会用の作品を披露する場となりました。自分の作品をマグネットで吊るしていくのですが、こどもたちなりに他の子の作品と重ならないように飾るという工夫が見られたのは流石だと感じました。
 
全作品を飾り終えるとみんなが作品前に集合し、品評会が始まり、お互いに作品を指差し合いながら作品の出来をチェック(?)する姿が見られました。
 
この日は行事食でお昼は「ちらし寿司」が、おやつには「ひなあられ」が提供されました。ひなあられは、ピンク・白・緑の三色があり、それぞれに意味(ピンク…生命、白…雪の大地、緑…木々の芽吹き)があることを伝えると「菱餅と同じ色!」と早速、興味を示し反応してくれるところは流石だなぁ~と改めて感心させられました。これからも古来から伝わる文化伝統は出来る限り伝承し、大切にしていきたいと思います。


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