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園便り

~「はなのまわりみち」えんそく~

2022年04月20日 いつかいち(本園)からの園便り

明るく身体を包み込むような暖かい春は、冬ごもりしていた虫が外に出てくる「啓蟄」という言葉が表すように自然界が活動的になる時季。身近なところでは土筆、蕗の薹、わらびにタケノコなどの山菜、梅、桜に菜の花、タンポポに藤の棚などの色とりどりの花々、それにのんびりと花々を行き交う蝶々や蜜蜂など。また、青々と新鮮な若葉は勢いがあり自然と心弾む気持ちにさせられます。しかし、そんな過ごしやすい季節も昨今の地球温暖化でぐったりする夏が控えているとなると身構えていかないといけません。今後は感染症に加え、日焼けや熱中症対策にも気をつけていくようにしましょう。

日本の3つある造幣局の一つが当地にあり、敷地内の普段目にすることのない桜並木が観覧できるとあって毎春、年長児が春の遠足に出掛けることにしています。ご覧のように桃色、白色に緑色の色合いの数種の八重桜が局内に咲き誇り、当日は観覧初日ということもあって多くの人出で賑わっていました。


局内の回遊道の両脇には枝垂れ(しだれ)桜よろしく、みんなの目の前に大きな桜の花が「こんには!」と挨拶をしているような感じでお出迎えをしてくれています。今年の花は『兼六園菊桜』という桜で、菊の様に花びらがギュッと集まって咲いているのが特徴のようです。ただ、こどもたちには目の前の桜を鑑賞するというよりは道端に落ちた桜の花びらを拾い集めては「色が濃いぃねぇ~」と桜博士のような鋭い観察眼を光らせていました。

当日は、公開初日なので話題性からマスコミの方も何社か取材に来ていて、こどもたちの観覧姿をカメラに収めていたのでもしかしたら、その夕刻のニュースでご覧いただく機会があったかもしれません。最近は、普段から写真撮影が日常茶飯事でカメラ慣れっ子のようで昔世代から想像できないくらいの平常心でカメラに収まっていたのが羨ましく感じた次第です。


こちらには何でも64種の桜の品種が植樹されていて、習字教室のはじまった年長児にとって「ひらがな」は興味関心が高くなってきており、それぞれの桜の名前が書かれた札をみつけると「これ、なんて読むの?」と向学心旺盛なところをみせていました。

折角、佐伯区民文化センターの近くまで足を延ばしたのですから、このまま帰るのはあまりにも芸のないことになってしまうので観覧後、大きな図書館や広い公園に社会見学としゃれ込みました。といっても、年長児全員が一遍に入ると大騒ぎになるので公園と図書館の2班に分かれ、社会見学をしました。

図書館には普段、目にするものから、一人では持ちきれない大きな絵本に紙芝居など目移りするくらいの種類の絵本などがたっくさん。めいめいがお気に入りの絵本を探し、近くのソファに腰かけて読書にふける時間を満喫しました。もちろん、公共の場ということで「走らない」、「大きな声を出さない」に「静かに読書」の3つの約束事を守っていましたよ。


こちらは普段、目にすることのないアスレチック遊具や懸垂など、たくさんの遊具でこどもたちを魅了する五日市中央公園の一コマです。また、広場ではこどもたちがルールを決めて鬼が増えていく「増えオニごっこ」を行い、障害物を器用に避けながらしっかりと走りまわり、たくさん身体を動かして遊んでいました。


前日が雨天と天候が心配されたのですが、当日は朝から晴天で若干、汗ばむような陽気でしたので、非日常の環境に興奮ぎみで終始、動き回ったことから自然と喉も乾くこともしばしばでした。ですから、園内の桜木の根元が日陰で丁度いい腰かけ場となり、水分補給の格好の場所となっていました。春の陽気の下、元気一杯に遊んだのでお昼ごはん後は普段にもまして快眠のひとときとなっていました。


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