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園便り

~季節的な邪気も、なんのその~

2023年02月23日 ふるいちからの園便り

この時季、松尾芭蕉の弟子・服部嵐雪の句「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」から春の暖かさが待ち遠しいばかり。冬の厳しい寒さに耐え忍んできた草木もくすんだ色から華やかな色合いへと生気を取り戻し始めています。春本番も間近ですね。この華やぐ季節の厄介な存在が花粉症ですが、季節的な感染症同様に予防対策を万全にして心が躍り出しそうな季節を満喫していきましょう!
 
今月の幕開けは節分ですので各月齢ごとの様子からお伝えしていきたいと思います。乳児クラスでは会の最初に絵本「おなかのなかにおにがいる」の読み聞かせで「自分の鬼」をお腹を手探りして探したりするところからスタートしました。そして、みんなの前に現れたのは3歳児が丹精込めて作り上げた張り子のお猿が鬼に扮して登場。当日前に何度か予行演習はしてきたものの、いざ鬼仕様のお猿が近寄ってくると後ずさりし、涙顔の子もいましたが、勇敢な子が「えっ~い、鬼、そと」と豆まきをし、他の子も次第に加勢していって鬼退治が出来たのは何よりでした。
 
一方、幼児クラスは事前に「鬼が来たら、どうする?」に対し、「豆まきで追い払うんよっ~」で「うん、うん」と合意ができているようでした。しかし、ご覧のような青鬼が突然、保育室に乱入してくるとみんなは一気にパニックに陥って逃げ惑うばかり・・・そんな中にあって、勇気を振り絞り、鬼に向かい果敢に「鬼は外っ~」と豆で追い払おうとする子が一人、二人と増えていき、鬼の方も形勢が不利な状況に追い込まれていきました。最後は、邪悪の根源の鬼退治を福の神がしてくれ、みんなもようやく胸を撫で下ろし、感謝の意を福の神に伝えていました。
 
その日はお昼の給食は恵方巻、おやつは鬼が描かれたクッキーと鬼退治満載の行事食でした。恵方巻はさすがに切り分けた形でしたが、みんなは”黙食(?)”で願い事が叶うように食べ進めていたのが印象的でした。今年も鬼退治もし、恵方巻きや鬼クッキーも平らげたので、みんなの無病息災がどうぞ叶いますように!
 
今月のもう一つのメインイベントが保育参観&発表会です。保育参観では朝の会で取組んでいる「十二支」などの韻を楽しみながら声を発する場をご覧いただきました。その後、0歳児は手遊びの「かみなりどんがやってきた」、1歳児は大好きな童謡「はたらくくるま」で元気に楽しく身体を動かす様子を披露していきました。最後は、みんなは馴染み深い「ピカピカブー」を元気一杯に踊ることができ、普段の様子をご覧いただけたのは何よりでした。
 
次は、2歳児も同様にしりとり言葉などをきっちり決めた朝の会をご覧いただいた後に合唱&合奏や劇遊びを披露していきました。楽器は慣れない内はまとまりのない感じで先行きが心配でしたが、次第にリズムを合わせてしっかりとした合唱ができていました。劇ごっこは手遊びの「メロンパン」を小道具の小麦粉パンなどを使い、店員と客の役に分かれ、楽しく取組み、表現できていました。会の後にみんなから「楽しかった」や「嬉しかった」と感想が飛び出していたので良かったと感じています。
 
こちらは会が始まる前から衣装を着た姿で保護者の皆さんに観覧いただくことにワクワク、ドキドキが隠せない3歳児たち。とはいえ、本番にはめっきり強い現代っ子気質を存分に発揮し、当日はそんなことを微塵も見せることなく怪獣になりきって踊るお遊戯やみんなが一丸となって「うんとこしょ~、どっこいしょ~」の掛け声で大きな蕪を抜く劇も台詞もバッチリと言い、元気に楽しく披露できたのは良かったと感じています。
 
続きまして、4歳児はテンポ感も溢れるエビカニクスの楽曲に合わせた振りを披露したり、大好きなポケモンに扮して難しい隊形移動も伴うポケモンダンスもそれぞれ本番でも練習同様に難なくこなして披露できていました。4&5歳の合同劇「浦島太郎」では慣れないなりにも自分の役をしっかりとこなして表現できていました。
 
そして、5歳児は幼児クラスのトリを務めたのですが、本会前に季節的な感染症が拡大していき当日、急遽お休みの子が出て劇では「ぼくが〇〇ちゃんのセリフ言うよ!」や「〇〇ちゃんがいないから、ここに立ったらいいんじゃない?」など、こどもなりに考えて代役をこなしながら劇を完成形に持っていくのは流石だと感心させられました。この一年、取り組んできた鍵盤ハーモニカの合奏もきっちりと音合わせしながら仕上げていました。大好きなジャンボリミッキーもそれぞれ好きな衣装に身を包み、面白可笑しく最後の会を飾れたのは何よりと感じています。


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