今月は旧暦で「弥生」。この語源は、草木が芽吹くことを表すを示す「弥」（いや）が「いよいよ、ますます」、「生」（おい）が「生い茂る」で季節感を表していて、転じて「やよい」と呼ばれるようになっています。こどもたちもこのところの暖かさで冬の寒さから解放され、そんな「春（spring＝跳びはねる)」を身体で表現するように活発になってきているのは何よりと感じています。こちらはいよいよ保育園生活のカウントダウンが始まった年長児の最後のひな祭り会の様子ですが、いい意味でいろんなことを吸収し、本格的な就学期が迎えられることを心より祈念しています。
　
まずは、今月のメインイベントのひな祭り会を乳児クラスからご紹介していきたいと思います。みんなはスケッチブックシアターでその由来を学び、一人ひとりがこの日のために作成したひな祭り作品を披露し合い、お互いに「かわいいねぇ～」と賞賛していたのが印象的です。最後は、お姉ちゃん先生がみんなにひなあられを配ってくれ、お茶会でまったりしたひとときを過ごしました。
　
一方、幼児クラスは遊び感覚と取り入れた「ひなまつり〇✕クイズ」で伝承行事の内容をおさらいする機会をもったのですが、ご覧のように身体全体で「〇」や「✕」を表現していくので楽しく賢く過ごせたのが何よりでした。その後は、みんなは乳児クラス同様にそれぞれの作品披露会が催され、頑張ったことや苦心したこと一緒に披露し合え、いい機会となっていました。
　
こちらはひなまつり会での行事食でこどもたちが楽しみにしているところです。今回は、ちらし寿司、さわらの南部焼き、お浸し、かぶのすまし汁とみかん缶と見た目からも「春」が感じられ、箸も進む献立となっていました。
　
そして、みんなにはお昼寝明けにもう一つのサプライズとして季節感溢れる「いちごプリン」が供され、「わぁ～」や「おいしそう～」の嬉しそうな声があちらこちらから沸き出て、笑顔でパクパクと完食となっていました。

　
話は変わりまして、こちらは乳児クラスの体操教室の様子をお伝えします。先生が準備してくれた大量のカラーボールが床にばらまかれると「玉入り」のようにカゴに入れようとしたり、カラーボールの色と同じ色を探したりと遊び方もいろいろ。そんな活動を通じ、こどもたちの反射神経や空間認知などの能力を育めるのいいですね。また、足を電話の受話器と見立てて「もし、もし～」するストレッチも遊び感覚で身体の柔軟体操ができ、何よりも楽しそうなのでいいですね。
　
桜の開花宣言が待ち遠しい今日この頃を受け、2歳児が「桜」をテーマにしたカレンダーづくりをしている様子です。今回は桜の輪郭をクレヨンであらかじめ描き、絵の具で桜色に染めていく「はじき絵」の工程を楽しみました。一人ひとりが頭の中の桜のイメージを形に出来たのが良かったです。

　
幼児クラスでは3歳児は色鮮やかなスライム遊びをして遊びました。みんなは色づけされたスライムの素の入ったトレイに絵の具筆で混ぜ混ぜていくと段々ととろみがついていく変化を楽しました。その後は、出来上がったスライムを手にして変幻自由に姿形を変えて楽しみました。4歳児はひな祭り会のお茶会で使用する敷き紙をカラフルにマーカーで色塗りをした和紙に霧吹きで水をかけて遊ぶにじみ絵の要領で仕上げいきました。
　　
寒さが厳しい冬の間はなかなかお会いすることができなかった農場のおじいちゃんと春の到来を機に再会することとなりました。こどもたちもそうですが、おじいちゃんも久々に会えて感激一杯の再会となりました。こちらの農場には、こどもたちが目移りしそうな遊具が沢山準備されていて河川敷きの土手の草原を利用したソリでスリルを楽しんだり、男子人気No.1といっても過言ではないペダルカーのドライブを満喫していました。
　
年長児は卒園を間近に控え、卒園小旅行を兼ねた安佐南消防署へのバスツアー(?)に出かけてきました。みんなで一緒に同じバスに乗車し、運賃を払って下車するという社会体験は非日常的で緊張感もあったようですが、いい体験となっていたようです。現地に着くと、颯爽と凛々しい消防士の方々の出迎えを受けて消防署見学のスタートとなりました。
　
署内では、最初にイメージするポンプ車やはしご車をはじめ、救急車や工作車など珍しい消防関連車両に「へぇ～」や「すっごい」と感心の声をあげていました。ただ、みんなの関心事は別のところに向いていたようで通常車両よりはタイヤ数が多い車両に目がいき、「ひとつ、ふたつ～」と各車両にタイヤが何個ついているかをしきりにカウントする姿が見られました。ともあれ、非常時に出動する救急車や消防車を真近で見学できたのはプティツト・バス・ツアー同様に貴重な体験となり、いい思い出づくりとなって良かったと思います。