淡いピンクの桜が葉桜へと姿を変え、風薫る5月の山々には初々しい新緑と常緑のコントラストが目を引く情景として広がるようになってきました。ただ、今月6日は立夏となったことから季節は徐々に暑さが厳しくなっていくことでしょう。これからは紫外線や熱中症対策を念頭におきながら、外遊びで夏の到来を感じていければと思います。

　
新年度は園の慣れない環境に涙で過ごすことが多かった子たちもようやく笑顔で過ごせれるようになってきたので清々しい季節を満喫するためにみんなで近くの公園にハイキングに出かけることにしました。当日はバギー組の0歳児が先発し、その後は　みんな仲良く誘導ロープで目的を目指し、行き交う車両を目にするたびに「あっ、バイク！」などと確認し合い会話も弾む道中となっていました。

当日は朝から五月晴れの好天気でこどもたちにとって行程20分のお散歩でも汗ばむくらいの陽気となっていましたので目的地の公園に着いたら、まずは水分補給で喉を潤しました。乳児たちは日が昇りきらない、まだ冷気が感じられる中、外気＆日光浴でいい気持ちとばかりに目を細めていました。

一方、今回の公園は他の園児にとって殆ど来たことがないことから目移りするばかりの遊具を前にいの一番に選んだ遊具は鉄棒でした。最近、体操教室で鉄棒のぶら下がり練習をする機会があるのでこどもたちの気をきっと引いたのでしょう。早速、体操教室でのことをイメージし「ぶら下がり」にチャレンジしました。また、すべり台の階段はこどもたちにとって格好の顔出しパネルに映ったようで思わず満面の笑みでパチリと写真に収まっていました。

園には、他にもこどもたちにとって興味関心を引く草花が所せましと咲いていて、白色の花が目に付くシロツメクサを摘み、保育スタッフに教わりながら指輪づくりに挑戦したりしました。また、タンポポの綿毛を見つけた子は一所懸命に息を吹きかけ、フワフワと綿毛が空を舞う様子を楽しんでいました。

公園内の探索が一通り終わったところで、みんなは公園内の日陰スポットのレジャーシートに座り、粒あん入りベビードーナツで暫しの休憩タイムへと入りました。中には、こどもならではの「このチョコ、おいししいねぇ～」といった感想も聞かれ、楽しいひとときとなっていました。

お昼前の小腹を満たしたところで公園探索の後半戦がスタート。園内の草花をじっ～と目を凝らしていると、その先には赤地に黒の斑点模様のてんとう虫がこっそりと活動している様子が見て取れました。普段、あまり来たことのない公園内には非日常でワクワク、ドキドキで発見もたくさんあり、大変充実したハイキングとなっていました。

みんなにとっての公園での楽しいひとときはあっという間にお暇時間が迫ってくるのですが、園内で発見し創作したシロツメクサを月齢下の子に記念にどうぞ、とばかりにプレゼントする微笑ましい一コマもありました。その後は、道路を挟んだ先にあるJR沿線のレッドウイングなどの列車の行き交う様子も見れ、なかなか内容の濃いハイキングで大満足で公園を後にしました。また、このような機会が持てればと思いますのでよろしくお願いします。