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園便り

~空梅雨模様の今年、雨乞いが必要?!~

2024年06月14日 いつかいち(本園)からの園便り

今から半世紀前、グループサウンズ全盛期にタイガースのモナリザの微笑では「雨がシトシト日曜日~♫」の一節ではじまる楽曲があり、しとやかな風情のこんな梅雨の季節が昔はあったんだなぁ~と感慨深いですが、今や気候変動から「モクモク雲のザァ~ザァ降り」が悲しいかな梅雨の風物詩に取って代わられるようになってきました。そういった観点からして、温帯だった日本は亜熱帯地域にすっぽり入り込んだような天候なので生活スタイルも変えていく必要があるように感じます。それにしても、このまま空梅雨で水不足の夏本番だけは勘弁願いたいですね。暑さ対策を万全にして夏本番へ備えていくようにしましょう!


今季もトマトジュースメーカで有名なカゴメさんから提供していただいたトマト苗を植え、お当番の園児が水やりなどをして面倒を見ています。おかげで、トマトは腐葉等の栄養素一杯の土壌にサンサンと太陽の日差しにこどもたちの愛情こもった水とですくすくと成長中です。


みんなは水やりが一通り終えると、トマトの独特の匂いを嗅いだり「昨日より大きくなったね?!」と成長ぶりに驚かされたりと日々発見の連続です。その中で、トマトの茎に白いトゲ状のものを発見し、絵本「トマトのひみつ」で紫外線や害虫防止効果のあることも学び、「そうなんだぁ~」と得心ぶりが何とも微笑ましいところとなっています。

次に、年長児の絵の具活動の様子からお伝えします。みんなは季節柄、雨粒帽子が似合う紫陽花を題材に描画をしようと集合した花びらから受ける色味や香りなどを観察し、その余韻を基に画用紙に思いっきりアウトラインのイメージをクレパスで表現していきました。

そして、ある子は絵の具の混色遊びも兼ねた「赤と青で紫」と最初から決めていた色に、ある子は棚から牡丹餅式に出来た「赤と黄でオレンジ」にそれぞれが満足気に色塗りをしていきました。

梅雨だから「雨だよね!?」と雨降りに加え、地面の水たまりも表現する当たりは感性の豊かさが感じられる作品が続々と仕上がっていたのは流石、年長児だなと感心させられました。


今月は「歯と口の健康週間」に続き「時の記念日」があり、みんなで「時間感覚」を視覚で理解するため時計づくりをしました。年長クラスは鳩時計のような掛け時計を牛乳パックを土台に文字盤は手書きした、お気に入りの作品づくりをしました。


年中クラスは季節柄を意識した紫陽花をメインに、集まった花びらをタンポでポンポンと色づけして文字盤はキラキラシールで煌びやかに飾りつけしていき、満足のいく作品となっていました。


年少クラスは紙皿を紫陽花の文字盤に見立てて好きな色で飾り付けし、4点の時字も自分で貼り付けて完成。紫陽花の鮮やかな色合いで仕上げることができ、達成感に満ちた顔つきが印象的でした。


今月の行事は先月の「母の日」に続き、「父の日」があり、お仕事頑張っていて、たくさん遊んでくれるお父さんへ心を込めたプレゼントづくりに取り組みました。年長クラスは絵の具で顔を、髪や目鼻口をクレヨンで表現して最後はネクタイをつけて「感謝の言葉」を添えた、お父さん似の肖像画風の壁掛けを完成させていました。

年中クラスはお仕事に出掛けるお父さんを想像し折り紙で特製のシャツを折り上げ、日頃の感謝の気持ちを表現したメッセージを添えた壁掛けづくりをしました。特に、メッセージはあらかじめ鉛筆で下書きしたものを清書するようになぞり書きして完成させたので早く、手渡したくてうずうずしている様子が微笑ましく感じました。

年少クラスは暑さが段々と厳しく中、そよ風で清涼を実感してもらう団扇づくりをしました。季節柄を意識した朝顔は障子紙を色染めし、ハサミで飾り付けパーツを準備したりとこどもたちなりにやること沢山で達成感半端ないものづくりとなっていました。こどもたちのそれぞれの作品でお父さんへの思いがきちんと届きますように、Happy Father’s Day!


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