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園便り

~しぶとく暑いオクトーバー~

2024年10月18日 いつかいち(本園)からの園便り

10月に入り、放射冷却で早朝は秋めいた気候となり、実際に草花についた露が秋本番近しと思わせる今日この頃でしたが・・・今月も後半に入りかけ、観測史上最も遅い真夏日を記録する等、富士山の初冠雪や山々の紅葉の遅れなどから「秋本番」はまだお預けのようですね。とはいえ、今冬は夏同様に厳しいとの予報が出ていますので急な季節の変化に対応できるようにしていくようにしましょう。

まず、今冬に閉館予定のマリホ水族館より無料招待を受けたので(一足早い感じがしますが・・・)古市の年長児との合同卒園遠足に出かけてきた様子をお伝えします。みんなは天気予報では当日、生憎の天気予報なので「てるてる坊主」で晴天祈願をしたのですが、その切実な願いはどしゃ降りではなく小雨模様で半分だけ叶った感じでしょうか・・・ですから、雨天決行でご覧のように傘をさして出発進行し、目的地を目指すという非日常体験が実現しました。

みんなは行きはJRとバスを乗り継ぎ、帰りはバスの乗り換えで行き来したのですが、すでに敬老会の老人施設へバス移動したこともありお手のもののはずですが、今回のように距離のある場所ははじめてで車内での過ごし方や乗降車の際の改札口に切符を通す等、ワクワク、ドキドキ感が感じられる社会体験も貴重なひとときとなっていました。

みんながこうして現地に着くと今回の遠足パートナーの古市の年長メンバーはすでに着いていてお出迎えをしてくれました。当初は、挨拶もそこそこにモジモジ状態でしたが、水族館に入ると次第に「あっち、行ってみよ」とお互いに会話を交わすなど、徐々に双方の距離感も縮まって笑顔が見られるようになってきました。やっぱり、こどもの世界はこどもに任せるに限ります。

館内では特に、イワシやサメの水槽が目を引いたようでず〜っと眺める様子が印象的でした。また、(中国地方に分布する魚)ゴギの餌やりタイムでは、他のお客さんと係の方の説明を静かに聞き、その後は旺盛な魚の食べっぷりに魅入られる微笑ましい姿が見られました。

朝からのバスでの長距離移動、古市メンバーとのドキドキな出会いに水族館での水生動物のワクワクな観覧の連続で心も身体もお疲れ気味・・・ということで、こどもたちお気に入りのハンバーグなど園の調理スタッフが腕によりをかけて準備したお弁当でここはひとまず元気パワーチャージのランチタイムとなりました。食後は、園内で帰園までの限られた滞在時間を有意義に過ごすために早速、友好の輪が広がっていました。
 
さらに、みんなは食後の腹ごなしを兼ねてヨットが停泊しているハーバーなどへの散策や記念撮影等のひとときを過ごしました。そうこうしている内に、それぞれが帰園時刻が迫ってきたことから別れを惜しみ再会を祈念して帰路につくこととなりました。
 
続きまして、就学に向けた年長児の活動の一つである絵の具活動の様子です。今までは保育スタッフがあるテーマの下、風景画などの下絵を描き、その輪郭からはみ出さないようように塗る活動がメインでしたが、今回は自画像ということで一人ひとりが自分の顔を思い浮かべて描くところからスタート。なかなかの出来映えに惚れ惚れ中かな?!

肌色はペールオレンジを基調に自身でもう1色を加えた混色で調整していき、顔の輪郭からはみ出さないように慎重かつ丁寧に自身の顔を化粧する感覚で仕上げていきました。この一つのことに集中する時間ってこれからも大事にしていってほしいなぁ~と思います。

年度当初は各自は顔の表情としては目・鼻・口といった大まかな部分に止まっていたのが、今回の作品では まつ毛、歯並びや髪の毛の細部にわたってマーカーなどで仕上げられるまでの進化が見られて素晴らしいなぁ~と改めて感心させられました。

次に、日中の暑さがようやく落ち着いてきたのでみんなが戸外遊びを謳歌している様子をご紹介します。こちらはいつもの公園のブランコに加えてシーソーがあるので心地よい気候の中、心も体もリラックスして楽しむことが出来て何よりでした。

公園のあそび場の定番はブランコ、すべり台に加えて砂場は外せません。ただ、一時期 砂場の不衛生面が問題となって使用できない期間もありましたが、今はそんな心配もなく安心して無心になって遊べる環境が戻ってきたのはこどもたち同様 喜ばしい限りです。

この時季、みんなが口ずさむ童謡のひとつに「とんぼのメガネ」があり、その歌を口ずさみながらトンボのメガネづくりをしたのは年中児たちです。とんぼのメガネ色はそれぞれが好きなセロファンを選び、目下特訓中のハサミで羽もチョキチョキした上でご覧のようなとんぼのメガネを仕上げ、早速 みんなの合唱が響く中、メガネを装着して楽しそうな光景が広がっていました。

こちらはカレンダー製作でジャックオーランタンをステンシルで目・鼻・口を表現したり、クシャクシャにした紙を茶色に色づけしてどんぐり作りをしたりと色遊びの延長線上で面白可笑しく製作が展開されているのも何よりと感じています。こんな製作活動からこどもたちの感性が少しでも研ぎ澄まされる機会になればと思います。今月末はいよいよハロウィーン会が控えており、乞うご期待下さい!


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