PQ教育とは、脳の前頭葉連合野に存在する複数の知性を伸ばす教育のこと。狭義には、自我と社会的知識と感情的知性を伸ばす教育のこと。-「幼児教育と脳」澤口俊之-
複数の知性とは、8つの知性とこの知性を統括する自我の事をいいます。
1.社会的知性
人間関係に代表される社会関係の知覚、理解、記憶。
それらに基づいて適切に社会的行動を行う知性。
2.感情的知性
他者の感情や自分の感情を理解・記憶し、自分の感情を適切にコントロールする知性。
3.言語的知性
言葉を見たり聞いたりし、それを理解し、記憶する。
そしてそれらに基づいて言葉を話し、文字を書くなどの行為を行う知性。
4.絵画的知性
絵画に代表される知覚対象の形態やパターンを理解し、記憶する。
そして絵画や図形などを描く知性。
5.音楽的知性
音楽を聴いて知覚し、理解し、記憶する。
そしてそれらに基づいて歌ったり、演奏したりする知性。
6.論理数学的知性
さまざまな数学的記号の理解とそれを論理的に操作する知性。
7.身体運動的知性
身体の姿勢や運動の様子を知覚し、記憶する。
そしてそれらに基づいて運動をうまくコントロールする知性。
8.空間的知性
物がどのような位置にどのような速度や関係で存在しているのかという知覚とその記憶。
そしてそれらに基づいて行動を組み立てる知性。
園で行っているPQ教育の取り組みについての一例をご紹介いたします。
- フラッシュカード等の右脳教育と音読による脳力開発
- 異年齢のこどもの集団生活を通じ、排泄・食事・身の回りのこと全般の基本的生活習慣の取得。
- 遊びから朝や夕方の会といったメリハリのある行動の切り替えや着席して話が聞ける姿勢を身につける。
- 絵本の読み聞かせ等で最後にこどもから感想を聞いたりするようにして、考え等を言う習慣づけをする。
- おもちゃの片付けは遊び感覚で同じ色や形の物を選び出す等、分類や抽出感覚を開拓する。
- 習字教室(週1回)による鉛筆の持ち方、字の書き方、ひらがなの取得をする。
- 自由時間(午前:童謡、お昼寝時間:クラシック、午後:英語)の言葉や音楽のシャワーによる言葉の取得や絶対音感を獲得する。
- 留学経験のある園長による日常英会話の機会やビデオ視聴覚の英語環境による英語の基礎づくりを推進する。
- 広島女学院大生と西広島ママブラスによる音楽教室(月1~2回)の開催による音楽感覚を磨く。
- リトミックによる音感や身体能力の育み。
- 公園での外遊び、年2回の遠足等を通じて四季と自然に存分に触れながら身体機能を育み、免疫機能を強化する。
- いろんな色を使ったお絵かき時間を定期的に組み込み、毎月のカレンダー作りでは月齢に応じた造形の機会を設け、絵画的感覚を磨くようにする。
- 年長の子が年少の子のことをお世話する機会を作り、思いやる心の育み。
- 老人ホームへの慰問、ハロウィン会での地域との交流等、地域社会との関わり合いを深め、社会関係、人間関係や社会ルール等の理解を深める。
- 定期的な料理教室を通じ「食」への興味関心を深め、幼少期における食育を進める。
- 体操教室による「走る」、「飛ぶ」や「前転」といった身体全体を動かし、バランス感覚を磨き体力増進を目指します。
ちびっこの森保育園では
こどもたちを人間らしく、幸せになるように育てるために、まず「見守り混合保育」を基本にしています。
それは、自律神経の適切な調整が身に付くよう、こどもたちをあまり拘束せず、したいようにさせ「こどもたちの世界」の中で喜怒哀楽が入り混じった、自由で自発的な活動が出来る環境を提供することになるからです。
そうすることで、それが一人ひとりの“~らしさ”が発揮でき、キラキラと輝く個性を育むこと(=PQ教育※の実践)につながると信じているからです。