日本には四季があると言われて久しい中、このところの気候変動の影響から冬から夏、夏から冬と息吹の感じられる春や鮮やかな紅葉の秋を実感できないシーズンが多いように感じていました。ところが、今年はコロナ騒動の最中、春はそれどころではありませんでしたが、秋は比較的、穏やかな天候の下、紅葉から落葉といった季節感が漂っているのではないでしょうか？ただ、これから月が替わると寒さが一気に加わり、冬支度が必要のようなので体調管理には十分、気をつけていくようにしましょう!!

例年、10月は夏の名残りの残暑が尾を引くのが常なのですが、今年はちょっと雲行きが違うようですね。まさに”天高く馬肥える秋”の天候で、こどもたちは月初の運動会、月中の月齢毎の遠足の行事に加え、外遊びに各種教室で充実した秋を満喫しています。そして、今月末には今やクリスマスに次ぐビッグイベントのハロウィーンがありますので、こどもたちはそこに向けた衣装（かぼちゃ、おばけに魔女の3パターン）づくりに精を出しました。

昨年のことを鮮明に覚えているようで「前回、魔女だったから今回はかぼちゃがいいなぁ～」とまずは衣装選びからハロウィーンのワクワク感はスタートしていました。ご覧のように、各キャラクターに合わせた色合いのカラーポリ袋に福笑いの要領で目鼻口をペタペタしていくのですが･･･その出来映えに「面白い顔になっちゃったぁ～」と思わず笑いが沸き起こる場面もしばしば。そして、出来上がった衣装を試着し、早速「おばけだぞぉ～」と役に成り切り、”おふざけごっこ”がで見受けられ、当日の予行演習があちらこちらで始まっていました。これはますます本番が楽しみな限り、と感じずにはおれません。

いよいよハロウィーン当日、青空がどこまでも続く秋晴れの晴天に恵まれました。前日まで訪問する先々でお菓子獲得のための合言葉・”Trick　or Treat!”を何度も暗記するように唱えていたので、当日は戸惑うことなくスラスラ状態。この日のために作った衣装もバッチリ決めて、みんなdeいざ出陣!!と相成りました。

当園では恒例行事となった感のあるハロウィーンの仮装行列。まだ、ハロウィーンがさほど知名度のない頃からなので、当初はこどもたちも衣装を着て近隣を回ること自体に抵抗があり、戸惑う姿もありました。それも今は昔で、最近のみんなは照れなど微塵もなく、こなれた感じで普通に回れているのが素晴らしいなぁ～と思っています。だからでしょうか、行き交う方々からは「かわいいねぇ～」とお褒めの言葉をいただき、きちんと「おはようございます!!」と朝の挨拶を元気に交わす余裕すら感じます。コロナ禍の大変な時期にもかかわらず、このようなこどもたちの行事にご理解とご協力をいただきました近隣の商店街の皆さまにはこの場をお借りしましてお礼申し上げます。大変お世話になり、誠にありがとうございました!!

この日は、特別な日ということで給食も行事食が準備されています。みんなもそれは薄々感づいているようで「今日の行事食は何かなぁ～？」と楽しみにしている様子。本日の献立はご覧のような”おばけハヤシラライス”。おばけの登場を誇張するようにバックはハヤシルー。そこには、何とも対照的な愛らしいおばけが配置されている、というものでした。みんなは「かわいい」や「おばけのご飯だ～」と会話も盛り上がりながら、午前中の活動でお腹がきっとペコペコ状態だったのでしょうね、あっという間の完食となっていました。

この日のおやつも特別なものが準備されており、”パンプキンケーキ＆ココアクッキー”の内容となっていました。しかも、みんなはクッキーが男の子用がコウモリで、女の子用がネコと細やかな心遣いもあって大喜びで、早速味見とばかりに手を伸ばしていました。中には、「毎日、こんな行事食だったらいいのになぁ～」と絶品の味と行事のことで舞い上がり発言も飛び出すおまけもありました。

最後に、”動物たちの秋”をテーマにしたカレンダーづくりをご紹介します。深まる秋が存分に伝わるような構図となっており、こどもたちにはスポンジde絵の具を滲み込ませてザッ～と一気に大地を描くのを楽しんでいました。他にも、毛糸をグルグルと巻き付けた蓑虫やフィンガーペイントできのこを表現したりと一つひとつの技法を先生の説明を聞き、頑張って作り上げていました。今回の制作の目玉は、今月収穫したさつま芋で作った雲スタンプ。これは芋スタンプに浸す絵の具の量とか、スタンプを押す加減等、気をつけないといけないところもありますが、こどもたちは単純にペタペタ押しを楽しんでいたのが印象的でした。来月も工夫した技法でこどもたちをアッと驚かせ、楽しめる内容のものがお目見えすると思いますのでお楽しみに!!