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園便り

~豊作 or 不作かは掘ってのお楽しみ!!~

2020年10月01日 ふるいちからの園便り

秋雨前線は何処へやら、秋晴れの日々が続く今日この頃。朝晩はすっかりとヒンヤリ、もしかすると通り越して肌寒くさえ感じるくらいですね。”秋の雨が降れば猫の顔が三尺になる”と言われますが、たまには秋雨で多少、暖かさも必要かもしれませんね。いずれにしても、季節の変り目で体調管理が難しい時季ですのでくれぐれも気をつけていきましょう!!
 
春先、お芋蔓植えをと思っていたら、今春のコロナ関係でそれもままならず・・・心優しい農場のおじいちゃんのご厚意から代わりに作付けをしてくれ、季節が春、夏そして秋へと移ろう中、こどもたちに代わり、ずっ~とお芋の管理をしてくれました。そして、収穫の秋を迎え、いよいよお芋掘りを明日に控えた前日は夕刻からの降雨・・・明日は無理かな?との残念な思いがよぎる中、当日は嘘のように天候に恵まれたので畑探検隊、いざ出陣!!と相成りました。
 
先月の敬老の日プレゼントで再会を約束していたとはいえ、久々に会うような歓待ぶりに感激を覚えつつ、お芋掘り対策グッズの体操服、手は軍手、足に長靴と準備万端でお芋掘りに臨みます。お芋の蔓は何処まで伸びるの?と疑問を覚えるくらいだし、そこに青々とした葉っぱが豊作を連想させてくれるのには十分な状況でした。はたさて、結果は?
 
まずは、試し掘りではありませんが、その先陣を切ったのは園の一番の年長者と次の年中者とで手分けして芋蔓の先端部分を上げ、芋掘りがしやすいように年少者の手助けをしてくれましたよぉ。年少者はお芋掘り時の定番ソング”うんとこしょ、どっこいしょ~♫”を元気に口ずさみ、お目当てのお芋をゲットしようと頑張りました。そうこうしていると、土の中からピョコンとお芋の先端が顔を出し、みんなは「やったぁ~」と大喜びの歓声を上げていました。
 
その後の年長者は、といえば・・・相変わらずの黒子に徹した動きで、自らが芋掘りを楽しむというよりはお芋があるところを年中や年少者に掘らしてあげるという心使いを見せていました。昨秋までは、「自分が!」アピールが前面に出ていたのに、随分なお兄ちゃんぶりの変身ぶりというか、成長ぶりに惚れ惚れするばかりでした。
 
また、掘り起こすのに苦労する大ぶりのお芋はセッセと掘り出し、それをあえて年少児に差し出し、持たせて上げ、一緒に収穫を喜ぶ、といったお兄ちゃんぶりも見ることができました。今年は全般的に大雨の影響からでしょうか、出来不出来の差が大きく、全般的に小ぶりなお芋が多かったようです。でも、こどもたちにはそんなことは関係なく、自然に触れ、土に親しみ、収穫を楽しむ機会が何よりのご褒美だったようで、それはこどもたちの笑顔によく現れているように感じました。
 
お芋掘り体験の仕上げはお芋洗い。これは年長児担当と相場が決まっていて、昨秋に現年長児が卒園児たちの様子を「いいなぁ~」と指を加えるように羨望のまなざしを送っていました。それが今回、自分たちにお鉢が回ってきて、本領発揮していることになります。来秋は年中児が同様に引き継いでくれることでしょう。
 
畑探検隊のもう一つの楽しみが農場回りの自然体験をすること。お芋掘りからおじいちゃんと一緒にお弁当を食べるまでのひとときは自然探索活動を満喫しました。河川敷に広がる草木にはこどもたちの興味関心をそそるものばかり。男の子は当然のことながら、花より団子ならぬ虫、とばかりに草むらの中に「◯◯がおったぁ~」と歓喜の声を上げ、楽しむ光景が広がっています。
 
今回のお芋掘り体験のもう一つの目玉が遠足感覚でお邪魔した農場でおじいちゃんと一緒に食べるランチタイムです。調理スタッフが腕によりをかけた料理づくしのお弁当を清々しい青空の下、一緒に舌鼓を打って食べました。開放感のある室外でみんなと和気藹々と賑やかに食べるのは、美味しい空気もいい調味料となって食が一段と進むものです。
 
お芋掘りも、美味しいランチも終え、いざ帰り路に歩を進めようとしていた頃、川面を優雅に泳ぐ鴨が目に入ってきました。これは河川敷に降りて観察しない手はないだろうと、暫し鴨観察に河川敷へと降りていきました。川には他にも川魚など、目移りしそうな水性動物が沢山で、目のやり場に困るくらいでした。おじいちゃんにお別れの挨拶と再会を約束をし、自然体験+観察の貴重な機会を心に大切にしまい、軽い足取りで園に戻り、お芋の豊作報告を園のみんなにしたのは言うまでもありません。


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