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園便り

~小さい秋、小さい秋、見ぃつけた!~

2023年09月07日 ふるいちからの園便り

厳しい暑さの日中も9月に入ると、諺の「秋の日はつるべ落とし」通り、日の入りが早くなってきました。そして、朝夕は心なしか日中とは好対照な涼やかなひとときを過ごせるようになってきました。季節は秋へとゆっくり、じっくりと方向転換してきているようですね。ただ、記録的な暑さは山火事や干ばつなどの自然災害でハワイの山火事、水不足で日本・上越地方のお米の不作やパナマ運河で運行制限などの問題が起きています。今後も季節の移りかわり実感しながらも、気候変動とは向き合った生活をしていく必要性があるようです。

今回は先月、各月齢児の活動の様子をお伝えしたいと思います。まずは、夏の高温多湿から食欲減退となりやすい日本でサラッとお腹に納まり健康維持に役立つ郷土料理が何点かありますが、今回は山形の夏が旬の野菜を使った”だし風夏野菜サラダ”に挑戦しました。年長の子たちが手にした包丁できゅうりやナスをまな板の上でトントンと切り分けていきました。

そして、切り分けたナスは水に浸してあく抜きをし、水を切り、他の青紫蘇などと一緒にひきわり納豆を和えた”山形だし風夏野菜サラダ”の完成。みんなは当日、ヘルシーサラダとしてパクパク、中にはご飯の上にのせてお友的な存在として食がさらに進んでいました。

こちらは暑い夏に手にヒンヤリ、ヌルヌルの糸こんにゃくを触り、はじめは恐る恐る、時間が経ってくると次第に大胆にムギュっとにぎって存分に感触を楽しんでいました。最後の方にはご覧のように笑顔でマジマジと糸こんにゃくを眺める余裕も出、楽しむ姿が広がっていました。また、カレンダー製作では月型に切りぬいた型紙の上からタンポでポンポンと色づけしていき、綺麗な十五夜お月さんを作り上げていました。

最近、2歳児のみんなは「自我」確立から他のお友だちを意識し、ままごとセットやブロックで一緒に遊ぶという協調性が見られるようになってきました。そんな中、みんなで色紙を俵形や三角形などのおにぎりづくりをしました。その中身も「梅」や「さけ」など好みのものを詰め、仕上げはパリッパリの焼き海苔を巻いて出来上がり。早速、お友だち同士で出来上がったおにぎりの試食会がスタートし、思わず「美味しい!」と見立て遊びが展開されていました。今後はおかずづくりもしてさらにバージョンアップを図っていきたいと思います。

残暑続きで「秋」を実感するのはまだ先のようですが、日本各地のぶどう、リンゴやいちじくの産地から収穫に関するニュースも目につくようになってきました。そこで、3歳児は選り取り見取り、秋の色とりどりの果物の収穫をテーマに千切り絵やスタンピングなどのカレンダーづくりで一足早い秋を堪能することにしました。ご覧の笑顔が出来上がりっぷりの良さを象徴しているように見えます。

遠足など行楽の季節に欠かせないのはお弁当、その中心で象徴的なものがおにぎりといえるのではないでしょうか。そこで、みんなは色紙でおにぎりづくりに挑戦したのは4歳児のみんな。こちらも俵や三角おむすびの形を巧みに折って表現していき、最後は黒い海苔をつけて完成。それぞれなかなかの出来上がりっぷりに思わず、ガブっとかぶりつき・・・こちらも創作と想像の世界が製作から自由遊びへと広がっていっていく展開が見られ、これからもいろんな試みが楽しみな限りとなっています。

最後のトリを務める5歳児は牛乳パックの太鼓とキッチンぺーバーの芯などのバチで自作の楽器づくりをし、早速「秋まつり」を彷彿させるような賑やかな太鼓演技が始まっていました。最後は、お盆祭りのごとく櫓をグルグル回るように、円形に並べた椅子の周りをみんなで太鼓踊りをして楽しむ姿が微笑ましい光景として広がっていました。各月齢児とも厳しい暑さにもめげず、元気に楽しく秋を迎えようとしています。


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